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2008-08-18 00:26:17
Posted by sakai
Category: その他
世紀の変わり目に、「知財立国」なんていう言葉が世の中に出始めた頃、この国は“知財バブル”に熱狂していた。
機を見るに敏な裁判所は、時流をいち早く捉えて、いくつもの“画期的な判決”を世に送り出した・・・。
それから8年。
だいぶ日が経ってしまったが、先月「生海苔の異物分離除去装置」特許の侵害をめぐる再審事件の知財高裁判決が出されている。
結論としては、再審の訴えに基づいて原判決が取り消され、特許権者の請求が棄却されることになったのだが、そこに至るまでの本件紛争の経緯には、“あの時代”が招いた混乱が如実に表れているように思われる。