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2016-05-26 21:25:28
Posted by dfavadv
Category: 国内市況
デモを試遊しての感想だが、まずグラフィックに関して、車体のモデリングがとにかく凄まじいということを感じた。車体を照らし反射するライトの先、その塗装の下の材質まで感じ取れるような精密なモデリングは、現在発売されているカーレースゲームのどれをも凌駕する出来に見えた。また、HDRが少しキツめに調整されたドラマチックな照明効果も、首都高を囲むビル街や立体交差の閉塞感と、抜けの良い直線とをメリハリよく見せてくれた。ただ、一部の背景などまだまだ開発途上の部分もあり、グラフィックに関しては完成までさらなる伸びしろを感じさせるものだった。なお、デモ走行中に車体が連なる急カーブで大きなフレームドロップが見られたこと、また1レース中に2回ほどティアリングが見られたことも気になった点だ。
挙動に関しては、従来のグランツーリスモシリーズより走りやすさを重視しているように感じられた。と言っても、アーケードゲーム的なカジュアルな挙動ではなく、あくまで従来のGTシリーズのシミュレータ挙動に少し補正が効いているといった感想。その補正もコーナリングを直接的に曲がりやすく補助してくれる類のものではなく、曲がり方を理解させてくれるように指導してくれる補正のように感じた。例えばコーナリングの侵入角度に合わせた減速等をよりシビアに求められ、それを分からせてくれるような補正と言ったところか。山内氏の言葉を借りるなら「敷居は低く、且つ深みの感じられるドライブ」をがこれになるのかも知れない。
いずれも開発度が50%ということで、論ずるには早計な段階だが、現段階のバージョンでも製品版を楽しみに待ちたくなる素晴らしい出来であるということは間違いない。