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おこぼれ理論のどうしようもない胡散臭さ - 模型とキャラ弁の日記
2008-09-06 12:36:27
Posted by sakai
Category: その他
湯浅誠氏がおこぼれ理論というところの、「貧困の解決の前に、まず経済成長。経済成長すれば自然に貧困は解決できる。そのためには所得の均衡や再分配などバカげたことだ」論。この手の主張はネットでもときおり見かけますが、私は非常に胡散臭いものと思っています。
なんといってもゴールが見えない。どれくらい成長すれば、そのおこぼれは貧困の解決に使われるというのでしょうか。本当にゴールに近づいているのでしょうか。
何というか、経済成長でゴールへ向かっていても、ゴールの方も経済成長に合わせてより遠大な地点に設定され続け、永久にゴールにたどり着く日は来ないのではないか。労働者はそういう風にして「目の前にぶらさげられたニンジンを永久に追い続けること」を求められているのではないか。そういう風に思うのです。
で、図表3に示されているような構造を見ると、そういうおこぼれ理論は労働者に希望を持たせて操作するための現実と矛盾した詐欺論法としか思えないわけです。
http://d.hatena.ne.jp/D_Amon/20080904/p1
via. http://f.hatena.ne.jp/images/fotolife/D/D_Amon/20080904/20080904210209.png