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2008-08-22 00:33:05
Posted by sakai
Category: その他
米国でサブプライムローン問題が表面化し、原材料価格の高騰が進展した2007年7月から2008年3月までの期間、名目為替レートの円高とインフレが進むという状態が生じた。この事実を持って、「円高インフレ」が進んだ際の状況について心配する論者も居たのだが、「円高」と「インフレ」の同時的な進展って何だろうか。
為替レートと言うと、円とドルの二国間レートがよく用いられるが、経済学的に意味があるのは円と貿易相手国の通貨との為替レート(名目実効レート)であり、さらに我が国と貿易相手国の物価の変化を調整した実質実効レートだ。
名目実効レートの伸びは実質実効レートの伸びに(貿易相手国の物価水準/日本の物価水準)の変化を加えた値となるので、名目実効レートの変化率(%)に対する実質実効レートの寄与度(%)、我が国と貿易相手国の相対物価の寄与度(%)といった形に分解できる。これで円高((円高の場合、円ドルレートとは異なり実効レートの値は増加する))となった時期の実質実効レートの寄与度と我が国と貿易相手国の相対物価の寄与度がどうなっているかを調べてみた。
http://anond.hatelabo.jp/20080819180826