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2025-03-26 22:29:15
Posted by tnncatgs
Category: 国内市況
箸やお椀に塗られるアレが文字盤に? もっとも日本的でありながら時計とは縁のなかった「漆(うるし)」。ウルシ科の樹木から採取した樹液を原料とする漆は、食器や家具などの日用品に古来より用いられ、日本人にとってはもはや説明不要の身近な存在だ。近年の研究では約9000年前、縄文時代初期の漆の装飾品も国内で発見されており、漆の技術が中国大陸ではなく日本発祥とする説も有力である。また、漆の上に金銀の絵を施した「蒔絵」、貝片を貼り付けた「螺鈿」といった装飾法も独自に発展し、16世紀以降ヨーロッパなどに輸出されておおいに愛用された。ちなみに現在でも漆器のことを“JAPAN”(陶器は“CHINA”)と呼ぶ文化が海外にはある。
【セイコー プレザージュ クラフツマンシップシリーズ 漆ダイヤルモデル SARH001】シリーズ初のGMT機能を搭載し、優美なゴールドカラー針により第2時間帯を表示する。LWG(レザーワーキンググループ)の認証を受けた持続可能なカーフストラップを装備。約72時間パワーリザーブのCal.6R54搭載。自動巻き。径40.2mm。SSケース。10気圧防水。24万3100円。
そんな日本人に身近な漆技術を採用した画期的モデルが「プレザージュ」の漆ダイヤル。漆塗り文字盤の作業には非常に複雑な工程を要する。まず、ベースとなる金属板に「研ぎ」を施すが、滑らかすぎると漆の乗りが悪くなるため、駿河炭という木炭を使って適度に粗く仕上げる。次に漆の「下塗り」をして高温焼き付けを行い、約2週間かけて研ぎと下塗りを3回繰り返したあと、厚みをつけて“漆黒”を醸し出す「中塗り」、滑らかな完成品に近づける「上塗り」を行う。続いて、磨き粉(コンパウンド)を使って表面を滑らかにしつつ微細な傷を取り除く「磨き」、表面に透明感を生む「摺り漆」を経て、最後に特殊な粉をつけた指で感覚を頼りに表面を整える「ろいろ(艶)仕上げ」を行うのだ。
この文字盤の監修を担っているのが漆芸家・田村一舟氏。世界的に高い評価を得た加賀蒔絵の匠である。その艶やかで他にない美しい漆黒の仕上がりを、上記の時計Begin YouTube動画でぜひ確かめてほしい。
搭載するのは自社製Cal.6R54。約72時間パワーリザーブを備えた自動巻きで、完全に巻き上げることで3日間動き続ける高性能ムーブメントだ。装飾入りゴールドカラーローターを擁した精緻な姿が裏側から楽しめる。
「金属板研ぎ」に始まり、「下塗り」「中塗り」「上塗り」「磨き・摺り漆」「ろいろ仕上げ」の複雑な工程を経て製作された漆ダイヤル。約3週間を費やして完成した艶やかな漆黒の味わいは格別だ。
漆ダイヤル製作の重要パートを担う田村一舟氏。1957年生まれ、石川県金沢市在住の漆芸家で、伝統的な加賀蒔絵を習得後、世界に類を見ない独自の細密技法を生み出し、世界的評価を受けている。
センター同軸の24時間針で第2時間帯を表示するシリーズ初のGMTモデル。ザラザラとした質感のゴールドカラー針が漆黒の文字盤に深みを与えるとともに、金沢漆器の華やかさを巧みに表現する。
搭載するのは自社製Cal.6R54。約72時間パワーリザーブを備えた自動巻きで、完全に巻き上げることで3日間動き続ける高性能ムーブメントだ。装飾入りゴールドカラーローターを擁した精緻な姿が裏側から楽しめる。
「金属板研ぎ」に始まり、「下塗り」「中塗り」「上塗り」「磨き・摺り漆」「ろいろ仕上げ」の複雑な工程を経て製作された漆ダイヤル。約3週間を費やして完成した艶やかな漆黒の味わいは格別だ。
https://www.supakopitokei.com/bvlgariwatch_copy120.html
「金属板研ぎ」に始まり、「下塗り」「中塗り」「上塗り」「磨き・摺り漆」「ろいろ仕上げ」の複雑な工程を経て製作された漆ダイヤル。約3週間を費やして完成した艶やかな漆黒の味わいは格別だ。漆ダイヤル製作の重要パートを担う田村一舟氏。1957年生まれ、石川県金沢市在住の漆芸家で、伝統的な加賀蒔絵を習得後、世界に類を見ない独自の細密技法を生み出し、世界的評価を受けている。センター同軸の24時間針で第2時間帯を表示するシリーズ初のGMTモデル。ザラザラとした質感のゴールドカラー針が漆黒の文字盤に深みを与えるとともに、金沢漆器の華やかさを巧みに表現する。搭載するのは自社製Cal.6R54。約72時間パワーリザーブを備えた自動巻きで、完全に巻き上げることで3日間動き続ける高性能ムーブメントだ。装飾入りゴールドカラーローターを擁した精緻な姿が裏側から楽しめる。
セイコーの機械式時計ブランドとして2011年にスタートした「プレザージュ」。世界に向けて日本の美意識を発信すべく、日本の匠の技、メイド・イン・ジャパンにこだわった時計作りを行う。とくに文字盤素材へのこだわりは強く、漆のほかにも、琺瑯(ほうろう)、七宝、有田焼といった個性豊かな文字盤を展開する。