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会計上の利益とフリーキャッシュフロー

以下の考え方は、DCF法(Discounted Cash Flow)の基礎です。

会計上の利益とは、収益から費用を差し引いたものです。

キャッシュフローとは、現金の流れや現金の支出のことです。

フリーキャッシュフローとは、キャッシュフローの内の自由に使えるキャッシュフローのことです。計算式は次回。

・会計上の利益とフリーキャッシュフローの違い1

会計上の利益は、収益から費用を引いたものですが、この収益は売上です。売上には、掛け取引の金額も入っています。

例えば、A社はB社にパソコンを100万円で売りました、そしてB社の経理の問題で100万円をいますぐもらうことは出来ず、来月の10日に100万円をもらうことになりました。こういうのが掛け取引と呼ばれ、現実的にはしばしば行われています。

売上に掛け取引の金額も入っているということは、その分、売上と現金・預金とに差がでます。←まずここが会計上の利益とフリーキャッシュフローが違う原因の1つ目です。

・会計上の利益とフリーキャッシュフローの違い2

会計上の利益は、収益から費用を引いたものですが、この費用とは仕入れ先に支払った原価や人件費などの販売管理費等です。また、この費用には減価償却費のように実際に現金を支払っていないのに含まれる費用も入っています。←ここが会計上の利益とフリーキャッシュフローが違う原因の2つ目です。

例えば、A社はパソコンを100万円で買いました。そして、5年間で減価償却する場合、A社は100万円を支払ったけど、今期の費用に入れるのは20万円となります。そして、来期では何も支払っていないのに、また20万円を費用に入れます。これをあと3年繰り返します。

さらに補足すれば、会計上の利益だと、その企業が粉飾決算等の不正をして、利益を水増ししていても会計の知識の無い人から見ると気づきにくいものです。しかし、「お金はうそつかない」とあるとおりフリーキャッシュフローを見れば、いくら利益を水増ししようがフリーキャッシュフローをごまかすことは出来ないのです。

カテゴリー: バリューエーション by admin @ 3:39 PM | Top   

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