米国株続落、商品安で素材・エネルギー株に売り

米国株続落、商品安で素材・エネルギー株に売り
 1月13日、米国株式市場は、不安定な値動きとなる中、続落して終えた。商品価格が一段安となったことで、素材、エネルギー株への売りが膨らんだ。ニューヨーク証券取引所で撮影(2015年 ロイター/Brendan McDermid)
[ニューヨーク 13日 ロイター] - 13日の米国株式市場は、不安定な値動きとなる中、続落して引けた。商品(コモディティ)価格が一段安となったことで、素材、エネルギー株への売りが膨らんだ。
ダウ工業株30種<.DJI>は27.16ドル(0.15%)安の1万7613.68ドル。
ナスダック総合指数<.IXIC>は3.21ポイント(0.07%)安の4661.50。
S&P総合500種<.SPX>は5.23ポイント(0.26%)安の2023.03。
朝方は、前日の取引終了後に発表されたアルミ大手アルコアの決算を好感して主要指数が軒並み1%超上昇したが、午後にかけて資源価格の下落が嫌われ、下げに転じた。
この日の欧米市場では銅先物価格が5年超ぶりの安値に低落し、原油先物は一時、約6年ぶりの安値を更新。このため素材株とエネルギー株が大きく売られ、S&P素材株指数<.SPLRCMA>は1.2%安、エネルギー株指数<.SPNY>は0.7%安となった。
ロックウェル・グローバル・キャピタルのチーフ市場エコノミスト、ピーター・カーディロ氏は「石油のみならず、幅広いコモディティ価格が下げ止まらない。世界的なデフレにつながりかねないとの不安が生じ、市場は神経質になっている」と話した。
アルコアは朝方上昇したが、結局2.3%安で引けた。
鉱業大手フリーポート・マクモランは7.5%下落し、S&P総合500種指数の構成銘柄中で下落率が最大となった。
住宅建設KBホームは決算発表後に一時大幅上昇したが、第1・四半期の利益率が低下するとの見通しを示したため下落に転じ、終値は16.3%安。住宅建設株全般も朝方の上昇後、一転して下落した。
タイヤメーカー大手グッドイヤー・タイヤ・アンド・ラバーは、通年の営業利益の伸びが自社予想を下回るとの見通しを示したことで、7.1%急落した。
BATSグローバル・マーケッツによると、米取引所の合算出来高は約78億株と、過去5日間の平均72億株を上回った。
騰落比率はニューヨーク証券取引所が上げ銘柄1に対して下げが1.11、ナスダックは上げ1対下げ1.05となった。
(カッコ内は前営業日比)
ダウ工業株30種(ドル)<.DJI>
終値17613.68(‐27.16)
前営業日終値    17640.84(‐96.53)
ナスダック総合<.IXIC>
終値4661.50(‐3.21)
前営業日終値    4664.71(‐39.36)
S&P総合500種<.SPX>
終値2023.03(‐5.23)
前営業日終値    2028.26(‐16.55)
*内容を追加します。

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