ディー・エヌ・エー(DeNA)は5月1日、2009年3月期(2008年4月―2009年3月)の連結決算を発表した。売上高は376億700万円で前年の297億3600万円に比べ26.5%増収、純利益は79億5600万円(1株当たり純利益1万6515.19円)で前年の67億7600万円(同1万3978.17円)から17.4%増益となった。営業利益は158億4300万円(前年比25.1%増)、経常利益は160億9900万円(同25.6%増)。「モバゲータウン」におけるアバター販売の売上高が一時落ち込んでいたものの、主要な収益源として伸長したとしている(関連記事)。

 売上高を事業別にみると、携帯電話総合ポータルサイトや携帯電話アフィリエイト、通販、決済サービスなどのモバイル事業が307億円(前年比30.0%増)、インターネットオークションやショッピングサイトのWebコマース事業が52億円(同17.8%増)だった。インターネット旅行事業などのその他事業の売上高は15億円(同1.2%減)で、約6億9500万円の営業損失を計上した。

 2009年3月末時点で携帯電話向けゲーム/SNSサイト「モバゲータウン」の会員数は1344万人で、1年前に比べ357万人増えた。ユーザー構成が10代中心から20代以上へと拡大しているという。2009年3月の月間ページビュー(PV)数は187億PV。携帯電話向けオークションサイト「モバオク」の有料会員数は118万人、月間平均出品数は371万品、年間取扱高は約770億円(前年比5.6%増)。

 2010年3月期通期(2009年4―2010年3月)の連結業績予想は、売上高が430億円(前年比14.3%増)、営業利益が160億円(同1.0%増)、経常利益が162億円(同0.6%増)。純利益は85億円(同6.8%増)、1株当たり純利益は1万7904.91円を見込む。

■関連情報
・ディー・エヌ・エーのWebサイト http://www.dena.jp/