あまり突飛なことは書きたくないのですが、景気対策の財源を探しているうちに「1000円札を1000円コインに変えると3兆4000憶円の財源になる」という面白いことが解りましたので、ご紹介したいと思います。

政府紙幣とは?

 政府紙幣の議論が起きています。1万円札など紙幣は日本銀行が発行しており、正式名は「日本銀行券」となります。「日本銀行法」第46条に「日本銀行は、銀行券を発行する。前項の規定により日本銀行が発行する銀行券(以下「日本銀行券」という)は、法貨として無制限に通用する」とあり、これを根拠に日本銀行は紙幣(日本銀行券)を発行するのです。

 この日本銀行しか発行できない紙幣を政府が発行する「政府発行紙幣」が議論されていますが、その目的は多く二つあります。一つは景気対策として資金の流通量を増やし需要を刺激するというもの。ただし、インフレが起きる可能性あります。もう一つは、赤字だらけの政府の財源に当てるというものです。

 この話しお聞きになって皆さんは「政府はお金を作ることはできない」と思われるかもしれませんが、それは違います。なんとコイン(貨幣)は政府が発行できるのです。

紙幣と貨幣の製造の流れ(財務省資料に基づき作成)
紙幣と貨幣の製造の流れ(財務省資料に基づき作成) (画像のクリックで拡大)