インストゥルメントパネル(インパネ)に見立てた有機ELディスプレイが、「人とくるまのテクノロジー展2008」(5月21〜23日、パシフィコ横浜)のセイコーエプソングループのブースで参考展示されていた。
暗室に有機ELディスプレイを設置。1つのディスプレイに、スピードメーターやカーナビ画面などを並べて表示した。暗室に置くことで、有機ELディスプレイの黒色の再現性をアピールする狙いだ。
有機ELディスプレイが自動車に搭載されたことを想定し、西日に見立てた暖色の光を当てるデモも行っていた。直射日光など強い光が当たっていても、ディスプレイの文字がくっきり見えるという。
有機ELディスプレイを使ったインパネの実用化は決まっていないが、「屋外で有機ELディスプレイを使うことを意識して開発している」と説明員は話す。
「もし、高い安全性が求められる自動車向け製品の厳しい基準をクリアできれば、車以外の色々なものに応用していけると思う」(説明員)。携帯電話やテレビなどに使われている有機ELディスプレイの新たな活用法を今後も提案していく。
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