NTTデータは1月22日、企業の財務諸表などをやりとりする際に使うXML言語「XBRL」についてのWebサイト「XBRL Gateway」を開設したと発表した。同サイト内には企業の実際の財務データを使ってXBRLのメリットを知ることができるデモ用のアプリケーション「XBRL-Viewer」を用意した。
XBRLは2008年に金融庁のEDINET、東京証券取引所のTDnetが本格採用するなど少しずつ普及している。XBRL-ViewerはそのXBRLの利便性を体験できるようにしたアプリケーションで、複数企業の財務情報を表形式で並べたり、グラフ表示にして比較することができる。XBRLは柔軟にデータ形式を加工して、さまざまな形で情報を見ることができるのが特徴で、そのメリットを体験できるようにしてある。
ただ、デモアプリケーションのために、用意している財務情報は日本企業約100社のみ。2005〜2007年度の有価証券報告書で、NTTデータがEDINETからダウンロードしてXBRL形式に変換したという。企業名またはEDINETコードを検索して比較したい企業を選び、表示させる項目を選ぶと、情報が表形式で閲覧できる。比較したい行を選べばグラフ表示にすることもできる。
NTTデータによるとこのような機能を持つXBRL向けのビューワは世界で初めての開発という。将来的には日本企業だけでなく、ベトナムやタイの企業の財務情報もXBRL Gatewayで閲覧できるように各国の証券取引所と交渉しているという。
XBRL GatewayにはXBRLを使ったサービスやアプリケーションを紹介するコーナーもある。
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