新興国市場、Riedel Research

2008年は米国をはじめ世界不況の真っ只中で幕を閉じたが、BRICをはじめとする新興国市場にとっても、株式市場の価格下落、資金の流出とまさに「散々な」幕引きとなった。投資の教科書的には、歴史的な価格の動きを見ると米国など先進国と新興国市場(Emerging Markets)の価格の相関性は低かった為、投資分散の目的の為には新興国を組み込むのが良いとされてきた。しかし今回のサブプライム不況では、分散どころか、「アメリカがくしゃみすると中国も風邪を引く」(昔、日本もこういわれましたよね)的に、まさに波及効果をこうむることになってしまった。

そこで、株価の下がった新興国市場は今がバリュー、「買い」とするむきと、いやいや、途上国は米国以上に景気の下降が長引くはず、という意見と双方に分かれるが、実感としては過去5年のバブルに近い株価上昇は、一応そろそろ調整がついたのではないかな、という感じ。

そんなことを考えている時にタイミングよく、リーデル・リサーチ(Riedel Research)社長のデビッド・リーデル(David Riedel)さんと電話で話をする機会があった。彼の創業した会社Riedel Research (http://www.riedelresearch.com/)は途上国の投資リサーチに特化した独立系リサーチ会社で、アジア、東欧、南米などの新興国市場に現地人のアナリストを置き、ウォール・ストリートや米国のメディア等の手を経ない直接現地からの投資情報を供給するのが特徴で、主に米国の機関投資家が顧客。デビッドさんは途上国投資のオピニオン・リーダーの一人とされ、最近ではCNBCのインタビューなどに出ています(ショートビデオはこちらです)。
http://www.cnbc.com/id/15840232?video=978681734

彼によれば、昨年後半は機関投資家新興市場への興味が薄れたが、年初からこの1週間(というかまだ、1週間のはじめだけど)、バリュー拾いということで急激に問い合わせが入り始めているとのこと。です。

[お願い] デビッドさんから、日本の機関投資家は、こういった新興国特化、現地直送のリサーチに興味があるのか、ときかれました。そういった感触をもし、ご存知の方がいらっしゃったら教えて下さいまし。