【12月27日 AFP】世界経済が低迷するなか、日本では鉱工業生産指数が過去最大の下げ幅を記録し、また、英調査機関が27日発表した英経済見通しによると、英国は2009年に第2次世界大戦(World War II)以降最悪の不景気に突入する見込みが強まっている。

 経済・ビジネスの英民間調査機関Centre for Economics and Business ResearchCEBR)は27日、英国内総生産(GDP)が09年に前年比2.9%から最大で同10%まで減少するとの予測を発表した。英政府のGDP予測は、最大で前年比1.25%減となっている。

 CEBRの予測発表に先立ち、欧州の小売店でのクリスマス商戦の不調が報じられた。

 ギリシャのアテネ(Athens)では、クリスマスを前に売り上げが落ち込み、小売店店主らが、組合を押し切って日曜日も開店すると発表していた。

 また、英国では、クリスマス後のセールにも買い物客を呼び込もうと、最大で90%の値引きを実施し宣伝した。

 一方、日本では、経済産業省が26日発表した11月の鉱工業生産指数が、需要の落ち込みで工場閉鎖や人員削減が行われたことを受け、過去最大の下げ幅を記録した。(c)AFP