コモディティー・バブルの破綻:インデックス型投信の手数料

先週のニッケルの記事の後、では具体的にニッケルの価格インデックスに投資できるETFなどを調べようと思っていたら友人(元在米・今は東京在住)から、日本でも買えるダイワRICI連動コモディティー・インデックスファンドはどうかな、と知らせが来ました。RICIは「ロジャース国際コモディティーインデックス」だそうで私は全くなじみがないのだが、情報はこちら。

で、私は今回はニッケルについてしか調べていないので、コモディティー全体では食料だとか燃料だとか色々、状況の違うものが入ってくると思うのでマクロに弱い私としてはこのファンドへの投資がいいかどうかは全く分からないのだが、ちょっとビックリしたのは手数料の高さ。インデックス型で信託報酬が2%近くって高いんじゃない?友人によると他の会社のRICI連動ファンドもやはり2%レベルだそうだけど、運用手数料が2%だと、よっぽど運用成績が上がらないと、儲からないですよね。

アクティブ運用(マネージャーが自分でリサーチして投資先を選ぶ)なら、すごく成績がよければ2%クラスのフィーもやむをえないけど(でも個人的には、運用コスト1%以上のファンドはまず、敬遠してますが)、インデックス型ってのはもともと、コストの安さが一番の売り物、じゃなかったっけ。

海外のETFだったら、例えばコモディティETFリストはこんなとこにもあるけど、大手のiSharesとか、Dowのとか、フィーは0.75%です。こういうETFって、日本では買えないのかな?株と同じように、NY取引所で取引されているのだけど・・・ コモディティーよりもっと一般的な新興国インデックスETFで、コストの安いVanguardのETF(ティッカーはVWO)なんて、運用コスト0.25%です。プロの投資アドバイザーの中で、投信・ファンド選びで一番大切なのは手数料、と言い切る人もいます。運用成績はそのときの市場状態で上がり下がりがあるけど(たとえばテクノロジー系のファンドはネット・バブルのときはすごく成績が良かったけどその後、バブルの破綻とともにダウン)、手数料だけは確実に自分のお金から引かれるから、だそうです。

ところで・・・

このごろ市場はすごく上下が激しいですが(専門用語で high volatilityね)、マーケットが下がったときの反応の違いって、性格的にみると面白い。2,3日続けて下がると、心配性のうちのダンナは、「1930年代の大恐慌以来の不況だ、当分不景気だ、心配だ・・・」と、夜のニュースを見るたびにいいますが(米国の投資のアドバイス誌には、心配性の人は当分、ニュースを見ないように、とでている)、私は「うひうひ、また安くなった、お買い得株を見つけて買い増ししなきゃ」という反応です。ま、どっちが良かったかは数年後に振り返ってみないと分からないけどね。