【11月25日 AFP】混乱する経済の中で苦境に立たされている米自動車大手ゼネラル・モーターズ(General MotorsGM)は24日、男子ゴルフでメジャー大会通算14勝を誇るタイガー・ウッズ(Tiger Woods、米国)とのスポンサー契約を打ち切ったことを発表した。

 年間700万ドル(約6億8000万円)と言われている契約は2009年いっぱいで終了する予定となっていたが、GMとウッズの双方の合意により2008年いっぱいで終了することになった。

 GMは人員削減を伴う自動車組立工場や部品製造工場の閉鎖を回避するため、政府に対し250億ドル(約2兆4000億円)の融資を求めている。

 ウッズは、中国、カナダ、米国で高級車ビュイック(Buick)のブランドの広告に出演するなど、世界中でGM製品の広告塔を務めており、同社がスポンサーを務める米国男子ツアーの多くの大会にも出場している。

 ウッズは6月に開催された第108回全米オープン選手権(2008 US Open Championship)で優勝した後に受けた左ひざの手術の影響で長期欠場中だが、GMが莫大な額の赤字と予算不足に直面していることを受け今回の決定が下されることになった。

 GMがコスト削減を模索する一方で、「冬の終わり」にエリン・ウッズ(Elin Woods)夫人が第2子を出産予定であるなど、ウッズのプライベートはより充実しようとしている。

 ウッズは「長年にわたるGMとの協力関係を誇りに思っている。GMの劇的な製品発展の一部でいることを享受してきた。私たちは共に楽しい時間を過ごしてきた」との声明を発表している。(c)AFP