【10月31日 AFP】米金融・旅行大手アメリカン・エキスプレス(アメックス、American Express)は30日、景気悪化に対応するため、コスト削減策として世界全体で社員の10%、約7000人の人員削減を行うと発表した。

 アメックスの発表したコスト削減策は、人員削減や給与カット、事業費の削減や投資額の縮小などで、2009年は約18億ドル(約1800億円)のコスト削減を見込んでいる。アメックスが声明で発表した。

 アメックスは、2008年10-12月期に主にリストラ費用として、3.7億-4.4億ドル(約360億-430億円、税引き前)を計上する。

 リストラの大半は管理部門などで、顧客と直接かかわる部門の人員削減は少ないという。また、2009年は、幹部の昇給を停止し、新規採用も見送る。さらに、コンサルティング費用や旅行・エンターテインメント部門の経費を削減し、技術開発やマーケティング、営業開発などへの投資も規模を縮小する計画。(c)AFP