◆「財務アナリストの雑感」 2024◆

会計士兼アナリストによる屈指の歴史だけがウリの会計・財務・株式・金融ブログ。異常な経済金融環境を一刀両断!できるかな?

ソフトバンク やっぱり来たのか 試練の秋

2008-10-02 | 会計・株式・財務
お疲れさまです。



1か月前に「ソフトバンク、試練の秋?」という記事を書きましたが、
日経記事でこんなのが出ておりました。
金融不安の後押し(?)もあり、早くも株価は厳しい状況にあるようです。
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【日経記事】
ソフトバンク株が連日の年初来安値、有利子負債の多さ嫌気

 1日の東京株式市場でソフトバンクの株価が続落し、連日で年初来安値を更新
した。信用力の低い個人向け住宅融資(サブプライムローン)問題を発端にした
世界的な金融不安が深まるなか、高水準の有利子負債などが嫌気されたようだ。

 1日の終値は前日比69円(5.1%)安の1274円。8月末比で約3割下げた計算だ。
同社株の1300円割れは、株式分割を考慮すると2005年6月以来、
3年3カ月ぶりとなる。
                              (引用終わり)
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(コメント)

総合月刊誌「選択」10月号p.78に
「ソフトバンクが社員に不振のアイフォーン購入を要請」との
コラムが出ておりました。

この記事によりますと、
7月11日に発売して今までに売れた台数は約20万台にとどまっているとのこと。
このため、9月に入って余った在庫のうち7,500台を法人向けに
3カ月無償で貸し出すキャンペーンを実施。
さらに子会社を含む自社社員にもアイフォーンの割引販売を開始したとのこと。


上記拙稿でもご紹介した
「ソフトバンクが必死な理由は「財務制限条項」にあった」
というサイトによりますと、ソフトバンクによる旧ボーダフォン日本法人の
買収資金1兆4,500億円を証券化する際に付された「財務制限条項」には、
契約数が減少する最悪の場合には、ソフトバンクモバイルの経営権を失う可能性が
あるとのとこと。

ですから、遮二無二 契約数を伸ばす戦略に出ている、ってことなのでしょう。

そのうち、自社給与もアイフォーンで支給しちゃったりして・・・・・・。
(悪い冗談ですいません)

この会社はこれまでも様々な手法で資金調達と決算をクリアしてきただけに、
今度の中間決算では果たして何が飛び出してくるのか、来ないのか、要注目です。



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本日の1曲。


ソフトバンクのCMと言えばやはりこの曲でしょう・・・・。

モンタギュー家とキャピュレット家 「ロメオとジュリエット」
Montagues and Capulets

おなじみのあのパートは、1:40あたりからです。




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