米国の重厚長大輸出産業、好景気(ウォール・ストリート・ジャーナルより)

同時多発テロ事件から7周年の今日、米国の市場はリーマンの危機、原油価格の下落と、プラス・マイナスが入り混じって上下動の激しい1日でした。

そんな中で割とマイナーな記事が目に付きました。米国の地方の小さな町(人口4万ー7万人程度)がここ1年ほど、ドル安の恩恵をこうむって空前の輸出景気に沸いている、と。私の住んでいるサンフランシスコの対岸ではオークランドの港に近いのですが数ヶ月前に米国景気の悪化に伴い、中国などからの輸入が減って港湾職員の10%ほどのレイオフがあった。それと対象に、従来おもにソフト・ハイテクなどの分野がほとんどで「実物」工業製品は目立たなかった米国からの輸出が、ここへきてドル安の追い風を受けて好景気になっている、と。もとのジャーナル記事は有料コンテンツですが、好景気重厚長大企業の代表例はディーゼルエンジンのCummins、農業危機で有名なDeere、それにEastman Chemicalなど。これらの企業の本拠地の地方の町では、人口数万人のところに過去1年で千名単位の雇用が増えて、空前の好景気、なのだそうな。米国全体で見ても「実物」(Real Goods)の輸出はこの1年で12%増、とのことです。

http://online.wsj.com/article/SB122108254548620951.html?mod=wsjcrmain