中岡望の目からウロコのアメリカ

2008/9/9 火曜日

米副大統領候補を評価する(2):サラ・ペイリン共和党副大統領候補は何者か

Filed under: - nakaoka @ 1:03

ジョン・マケイン共和党大統領候補が副大統領候補にアラスカ州のサラ・ペイリン知事を選んだ時、多くの人は「マケイン候補は大胆な賭けにでた」と感じました。その賭けは、今のところ成功しているようです。世論調査では、小差ですが、マケイン候補はずっとバラク・オバマ民主党大統領候補の後塵を拝してきました。しかし、共和党全国大会後、急激に支持率を伸ばし、USA Todayとギャロップ社の共同調査(9月5日から7日に実施)では、マケイ支持が54%に対して、オバマ候補は44%と、実に10ポイントの差をつけられたのです。こうした現象は”ペイリン効果”と言われています。メディアの中では”マケイン・ペイリン組”ではなく、”ペイリン・マケイン組”になったという指摘もあります。今回は前回のバイデン副大統領候補に続いて、サラ・ペイリン候補の紹介です。指名発表直後にまとめたレポートで、最近の動きは必ずしもカバーしていませんが、基本的な情報は網羅していると思います。

世論調査で支持率が逆転世論調査はサンプル数は1000程度で、全国調査なのでどこまで信頼性があるのかわかりません。しかし、支持率が逆転するというのは無視できない現象です。ただ、大統領選挙は州ごとに行われます。州別の世論調査や選挙運動の状況を見る限り、まだオバマ候補が優勢に選挙運動を進めています。最近の世論調査の一部を紹介します。調査会社のラスムーセンの調査(9月5日から7日に実施)では、マケイン支持が48%、オバマ支持が47%で、ここでもマケイン候補が1ポイント、リードしています。CBS調査(9月1日から3日)では両候補とも支持率は42%で同率でした。民主党の全国大会後に行われたCNN調査(8月29日から31日)では、オバマ支持が49%、マケイン候補支持が48%で、誤差の範囲ですが、オバマ候補がリードしています。

ちなみに州毎の支持率をベースに現時点で予測される選挙人の獲得数はオバマ・バイデン組が217名、マケイン・ペイリン組が174名、接戦でどちらにいくか分からない州の選挙人の数は147名です。オバマ候補が固めた選挙人の数は43名、マケイン候補を上回っています。残りの147名を巡って激しい選挙戦が展開されているのです。ちなみに選挙人は各州の上院議員2人と下院議員の数を加えたものです。人口の多い州は割り当てられた選挙人の数も多くなります。上院議員の2人は変わりませんが、州に割り当てられた下院議員の数は国勢調査の結果に基づいて変更されます。

女性大統領に関する調査
ラスムーセンが行った興味深い調査があります。それは女性大統領が10年以内に誕生するかとの問いに大多数の人が可能性があると答え、その際、誰が最初の女性大統領になるかとの問いに49%の回答者がヒラリー・クリントン上院議員と答えています。ペイリン知事と答えたのは45%でした。クリントン議員とペイリン知事のどちらを大統領として支持するかの問いには、クリントン議員が57%、ペイリン知事が35%と、圧倒的にクリントン支持が多い結果が出ています。

マケイン陣営の戦略:成功した発表のタイミング
共和党大統領候補ジョン・マケイン上院議員は、民主党全国大会が終了した直後の8月29日に共和党副大統領候補としてアラスカ州知事サラ・ペイリンを指名することをメディアにリーク、翌30日に正式にプレスリリースを発表しました。マケイン陣営では、かねてから民主党全国大会後に共和党大統領候補を発表するという計画を持っていました。その狙いは、民主党全国大会後のオバマ陣営の盛り上がりを削ぐことにありました。以下、ペイリン知事の選択の背景と同知事の経歴、メディアの評価について分析します。

オバマ陣営は民主党全国大会で党の団結を訴え、支持率の引き上げを図りました。ヒラリー・クリントン上院議員の支持も得て、伸び悩んでいたオバマ議員の支持率も党大会前よりも数ポイント上昇するなど、党大会の効果が見えていました。党大会後、オバマ大統領候補とジョー・バイデン副大統領候補は共に激戦区の遊説に向かいました。しかし、直後のマケイン陣営のペイリン知事の予想外の副大統領候補指名でメディアの関心は完全にマケイン陣営に移り、オバマ候補の影が薄くなったと米紙は報道しています。確かにアメリカの報道はペイリン知事に集中し、オバマ候補に関する報道はすっかり影を潜めてしまいました。その意味で、副大統領候補の指名を民主党全国大会直後にしたマケイン陣営の戦略は成功したといえます。

サラ・ペイリン知事とは何者か
発表直前までペイリン知事が副大統領候補に指名されると予想していたメディアは皆無でした。初期の段階でペイリン知事の名前が候補者の一人に挙げられてはいたのですが、その扱いは“泡沫候補”的なもので、彼女の副大統領候補の指名を本気で予想していたメディアはなかったといって過言ではありません。それだけにこの指名は“サプライズ(予想外)”との受け止め方が一般的でした。特に7月に同知事が職権乱用で州の警察長官を解任したことが問題となり調査が始まったことで、副大統領候補の可能性は消えたと見られていました。スキャンダルを抱える候補者は致命的になるからです。その調査は、同知事の妹の離婚に関連して警察官の元夫の解雇を警察長官に求めたが拒否されたために、報復に長官を解任したとの嫌疑に関するものです。この時点で、同知事も自ら副大統領指名の可能性はないと語っていました。

さらに指名前の段階でマケイン候補がペイリン知事に会ったのは2月にワシントンで開催された全国知事協会の会合で一回あっただけで、特にマケイン候補が同知事を個人的に知っているわけではなかったのです。むしろほとんど情報を持っていなかったというのが正しいでしょう。あだマケイン候補はペイリン知事の経歴に興味を抱き、スタッフに調査を命じていたことは確かです。

8月24日の段階ではマケイン候補は副大統領候補をしてミット・ロムニー元マサチューチュッツ州知事とティム・ポーレンティ・ミネソタ州知事など数人の中から副大統領候補を選ぶつもりだったようです。その他にも2000年の大統領選挙で民主党の副大統領候補であり、現在は無所属のジョセフ・リーバーマン上院議員なども有力候補の一人と目されていました。最近の報道では、マケイン候補はリーバーマン議員に大きく傾いていたと言われています。

8月24日(日曜)、マケイン候補はテキサス州フェニックスの自宅からアラスカ州のペイリン知事に直接電話しています。その電話での会話の結果、マケイン候補はペイリン知事の副大統領候補指名に傾いたと言われています。マケイン候補はペイリン知事に直接話をしたいと伝えました。要請を受けてペイリン知事はマケイン候補に直接会うため民主党全国大会が始まる直前の27日(水曜)に密かに夫と上席顧問のスティーブ・シュミットを伴いアリゾナ州フラッグスタッフに飛行機で向かいました。マケイン候補とペイリン知事はウィスキー会社ヘネシー社の最高経営責任者ボブ・デルガドの自宅で会っています。なおヘネシー社はマケイン候補の妻シンディの一族が保有する会社です。翌28日(木曜)、マケイン候補のセドナの自宅で再びペイリン知事と会い、その場で同知事に副大統領候補になるように求めたのです。

この決定は極秘とされ、会談後、マケイン候補はフェニックスにいったん戻り、さらに集会が予定されているオハイオ州に向かいました。ペイリン知事はフラグスタッフを経由してマケイン候補のスタッフと一緒にオハイオ州デイトンに向かいました。その際、同知事の子供たちも「両親の結婚20周年を祝う」との理由でデイトンに来るように呼ばれたのです。マケイン候補とペイリン家族はそれぞれ別のホテルに泊まり、29日にマケイン候補はペイリン知事を副大統領候補に指名すると正式に発表しました。その前日にスタッフはメディアの情報をリークし始めていました。このように極めて短期間に、しかも極秘のうちにペイリン知事の副大統領候補が決定したのです。

なぜペイリン知事が選ばれたのか
では、なぜ有力な候補を尻目に既に候補者リストから外されていたと思われていたペイリン知事が最終的に選ばれたのでしょうか。ペイリン知事は「人生の最も素晴らしい出来事は予期せぬ形で訪れるものだ。今日起こったことは、まさにその例だ」と語っているように、彼女自身にとっても予想外のことだったのです。

ペイリン知事はアラスカ州以外ではまったく無名の存在で、外交政策に関わった経験もありません。またマスメディアの厳しいチェックを受けた経験もありません。“サプライズ”指名であると同時に、この指名は“ギャンブル”だとの見方もあります。では、なぜマケイン候補は敢えてギャンブルを犯してまで、同知事を副大統領候補に指名したのでしょうか。

様々な要因が推測されますが、マケイン候補はワシントンの政界から最も遠いフレッシュな人物を選ぶことで有権者の支持を得ようとしたと考えられます。アメリカでは古顔の上院議員が大統領に当選したケースは稀です。一般の人はワシントンの政治家を必ずしも好意的には見ていません。オバマ議員は一期目でまだ3年目の上院議員でワシントンの政治に染まっていないと見られ、それだけにワシントンの政治を批判し、“変化”を主張することで有権者の支持を得ているのです。クリントン大統領もブッシュ大統領もワシントンの政治を変えると主張して大統領に当選しています。共和党の長老議員であるマケ院候補は、“ワシントンの政治の改革”を訴えるオバマ候補に対抗するには思いきった新鮮な人物を持ってくる必要があったのです。

またマケイン候補が選挙で勝利するためには、女性票と若者票を獲得する必要がありました。その意味でペイリン知事は最適であると判断されたようです。事実、ペライン知事はクリントン議員を意識し、「自分が女性を差別するガラスの天井を打ち破る」と演説で訴えています。それはクリントン議員を支持し、オバマ候補に不満を抱く女性票を意識した発言です。またオバマ候補の大きな支持基盤は若者層であり、そこを切り崩すためにもペイリン知事のような人物が必要でした。さらに彼女は中絶に反対する“プロライフ派”であることは、マケイン候補が弱い宗教票に食い込むうえで有利になると思われたのです。リーバーマン議員が最後の段階で候補から外れたのは、同議員は元民主党議員で、2000年の大統領選挙では民主党副大統領候補になった大物議員です。民主党の予備選挙で敗れ、無党派として上院選挙に立候補して民主党公認候補を破って当選し、その後、無所属になっています。イラク政策ではマケイン候補と近く、民主党右派や無党派の支持を得るには最適の人物と考えられていました。しかし、同議員は中絶に賛成しており、共和党の保守派には受け入れがたい存在でした。

ペイリン知事は「娘がレイプされて妊娠しても、中絶は認めない」と主張する強硬派の保守主義者です。それが最終段階で、彼女が浮上した最大の要因であり、エバンジェリカルなどのキリスト教保守派の最後の段階での巻き返しがt成功したといえます。またペイリン知事は今年、44歳の高齢で出産をしており、その子はダウン症であるというエピソードも保守的な有権者にアピールすると思われました。アメリカでは中絶問題は日本では想像もできないほど重要な問題なのです。

また同知事は銃規制に反対し、全米ライフル協会のメンバーであることも、保守派にアピールすると判断されたのです。もう一つのアピール・ポイントは、彼女の息子が軍に入隊しており、現在、イラクに派兵されている点です。ただ同様なことは民主党副大統領候補バイデン議員にもいえ、同議員の息子は州兵のキャプテンで9月にイラクに派遣されることになっています。

伝統的な共和党ブランドは、今回の選挙では有効ではないとの判断がマケイン陣営にはあります。世論調査では圧倒的に共和党が不利な状況が続いています。世論調査では民主党支持が40%以上と圧倒的なのに対して、共和党支持は30%台に留まっています。そこで、知名度の低くが、共和党の色に染まっていないペイリン知事をあえて副大統領候補にすることで、支持基盤を拡大する必要があったのです。
 
好意的な世論の反応
しかし、各メディアはペイリン知事の副大統領候補指名の理由を推測しているが、いずれも説得力は乏しいのが実情で、マケイン候補の本音は正直、わかりません。ただペイリン知事に対する世論の反応は必ずしも悪くはありません。同知事の副大統領指名発表直後に行われたラスムーセンの電話調査では、指名以前に同知事の名前を知らなかったと答えた比率は67%でした。副大統領指名に対して53%が好意的であると答え、否定的な回答は26%に過ぎませんでした。共和党支持者では78%が好意的と答え、民主党支持者では26%が好意的と答えています。バイデン議員が民主党の副大統領候補に指名に好意的と答えた比率は43%でした。それと比較すると今回の“サプライズ”指名は一定の効果を発揮したといえます。
 
ペイリン知事の問題点
ペイリン知事は人口がわずか8471人のアラスカ州ワシラ市の市長を経験し、2006年にアラスカ州知事に就任しただけで、国政に関してはまったく経験がありません。州知事もわずか2年で行政手腕も未知数です。外交・安全保障政策に対してはまったくの未経験です。選挙では大統領候補による公開討論(今回の選挙では3回予定されています)と同時に副大統領候補同士での公開討論もあります。現役の上院外交委員会委員長であり、以前、上院司法委員会委員長の経験のあるバイデン議員との一騎打ちの討論に耐えうるかどうか大きな疑問があります。さらに人事権乱用調査問題など、これからマスコミの厳しいチェックに合うことになりますが、それに耐えられるかどうかも大きな不安材料である。アメリカのメディアの追及の厳しさは日本の比ではありません。

過去の例を見ると、1984年の大統領選挙で民主党のモンデール候補は副大統領候補に女性のジェラルディン・フェラーロ下院議員を選びました。その時も、この選択は“ギャンブル”だと言われ、同議員の経験不足が問題となりました。当時のフェラーロ候補はブッシュ副大統領(現在のブッシュ大統領の父親)と一回、公開討論を行っていますが、CIA長官を務めたこともある老練なブッシュ副大統領に対して同議員に勝ち目はありませんでした。またメディアのスキャンダル探しの犠牲者にもなりました。

今回のペイリン知事もフェラーロ議員と同様の状況にあります。モンデール候補は現職のレーガン大統領に大敗を喫しました。敗因はフェラーロ候補にあったわけではありませんが、大きな支援材料にもなりませんでした。今回も状況も展開次第では同様な状況が起こる可能性もあります。今のところメディアや国民のペイリン知事に対する反応は良好ですが、具体的な政策論に焦点が移ると、どこまで同知事が対応できるか疑問視する声もあります。

ブッシュ大統領(父)が大統領の時の副大統領はダン・クエールでした。同副大統領は保守派の立場を代表していましたが、副大統領としては評価が低く、結果的にブッシュ大統領の足を引っ張ることになりました。仮にペイリン知事が副大統領になっても第2のクエールになるのではないかと不安視する声も共和党支持派の中にあります。

ペイリン知事の政策論
同知事のイラク政策や景気政策などに関するコメントはありません。州の問題に対する政策はありますが、当然のことながら国家的な問題に対する政策を語っていません。ただ石油問題に関してはアラスカ州で具体的な政策を展開しており、今後の大統領選挙に影響を及ぼす可能性があります。マケイン候補はエネルギー問題を解決する手段として制限されていた沖合での石油開発推進を主張しています。その点に関してはペイリン知事も同様な主張を展開しています。問題はアラスカ州での石油開発です。特に「北海圏野生生物保護区(ANWR)」での石油開発が大きな焦点になるでしょう。同区での石油開発は環境団体の反対で実質的に禁止されています。同区には110億万バレルの石油埋蔵量があると推定されています。従来、マケイン候補はANWRの石油開発に反対していましたが、最近になって見直しを求める方向に変わってきていいます。アラスカ州の石油開発に関してやや消極的なマケイン候補と積極的な開発を求めるペイリン知事で政策的なずれがあります。またペイリン知事は沖合やANWRでの石油開発に賛成だけでなく、石油開発を阻害するとの理由から北極熊の保護に反対する訴訟も起こしています。ペイリン知事が副大統領候補になれば、民主党は選挙戦の中で同知事の石油開発政策を大きな焦点として取り上げるでしょう。

また石油企業課税に関してマケイン候補は反対の立場ですが、ペイリン知事は石油企業に対する増税を主張しています。ペイリン知事は、前アラスカ州知事の石油会社に対する課税案は石油会社を優遇しすぎていると批判し、エクソン・モービルはBPなどの大手石油会社に対して対決姿勢を取っています。実際に石油会社増税を行い州の歳入が60億ドル増加し、さらに州民に対してガソリン高に対処するために1200ドルの支給を行っています。これはオバマ候補の1000ドル支給案と似ています。ただオバマ候補が主張する石油会社に対する“ウィンドフォール課税”は石油開発を阻害するとして反対しています。同知事は大手石油会社に対して厳しい姿勢を取っている。たとえばノース・スロープから48州に自然ガスを送る260億ドルのパイプ建設計画ではBPなどの大手石油会社の提案を受け入れず、独立系のトランスカナダ社の案を支持し、競争促進策を取っています。同知事は“反石油会社”の立場を取り、石油開発に関連する腐敗摘発で活躍し、同州内では改革派とみられています。

ペイリン知事とは何者か?
ペイリン知事は現在44歳で、8名いる女性知事の一人です。8名の女性知事のうち3名の知事が共和党員です。ペイリン知事は自分を「実際的な普通の母親(down-to-earth hockey mom)」と表現しています。5人の子供がいて、長男は陸軍に所属し、現在、イラクに駐屯しています。今年生まれた5番目の子はダウン症です。

ワシラ市のミス・ワシラに選ばれ、『ヴォーグ』誌で写真特集を組まれるなど美人です。スノーモービルで楽しんだあと、ムース・バーガーを食べるのが何よりも好きとのこと。ムースは野生の鹿のことです。要するに大鹿の肉のミンチで作ったハンバーガーが好物とのことです。また狩りと釣りが趣味です。

宗教はブッシュ大統領と同じようにエバンジェリカル(福音派)のキリスト教とで、進化論を信じず、聖書の天地創造説(クリエーショニズム)を信じています。同性婚に反対の立場を取っています。アラスカ州は同性婚を禁止する州憲法改正を行った最初の州のひとつです。1996年から2002年まで「アラスカ石油ガス保護委員会」の委員長を務めています。

ペライン副大統領候補の簡単な略歴1964年にアイダホ州サンドポイントで生まれる。その後、両親の転居でアラスカに。
ワシラ高校に通い、野球選手として活躍。
1987年、アイダホ大学卒業、専攻はコミュニケーションとジャーナリズム。
卒業後、アンカレッジのテレビ局のスポーツ・レポーターを務める。
1992年から1996年までワシラ市の市会議員を2期務める。1996年から2002年までワシラ市の市長、2002年よりアラスカ州知事。知事として、倫理改革法案を提出、前知事保有のプライベート・ジェット機を売却、無駄な公共事業を中止、石油ガス会社の増税を実施、州の税収を倍以上に増やす。

これからの問題点
最初は誰でもメディアは好意的に反応するものです。しかし、次第に評価が厳しくなってきます。最初の試練は17歳の娘が妊娠していることが明らかになりました。しかし、彼女はその事実を政治的に活用し、逆に支持を高めることに成功したのです。ただ、小さな市の市長と州知事を「2年しか務めたことがなく、副大統領職が務まるのかという疑問が出されています。前回のブログで説明したように、副大統領の職務はかなり形式的なものですが、72歳のマケイン候補が大統領に就任し、なんらかの事故や病気という事態に直面した場合、副大統領が大統領職を継ぐことになります。本当に任せていいのかという疑問も出てくるかもしれません。また10月10日に行われる副大統領候補の公開討論会でバイデン上院議員とどうやりあえるのかで評価も変わってくるかもしれません。

9件のコメント »

  1. 日本作家協会・設立世話人、杉山勝行です。大変に力溢れる投稿文、ありがとうございます。私は、インテリジェントデザイン理論の普及運動をしているものです。

    コメント by 杉山勝行 — 2008年9月12日 @ 11:15

  2. 「(1)バイデン民主党副大統領候補」に続く、詳細な記述・分析、感心いたしております。

    私は長い中東イスラム圏(及び米国)での生活体感からしてブッシュ政権の
    対中東武力政策を「断固、非」とするもので、その観点から今回の
    米大統領選を注目しております。

    玉稿を拝読して、ペイリン知事をランニング・メイトに
    選んだマケイン候補の姿勢が「危険」という思いをさらに強くしました。

    下記拙稿に「コメント」したごとく、「武力政策賛成」という不気味な兆候を共和党に感じるからです。
    http://www.news.janjan.jp/world/0806/0806210212/1.php

    引用:
    ペイリン氏は夫と4人の子供とともに登壇した。1人だけ欠席した長男について「昨年の9・11に陸軍に入り、今年の9・11にイラクに派遣される」と説明すると、会場を埋めた約1万5千人の支持者から喝采を浴びた。
    (8.30日 Asahi.com)

    彼女の心の中で、わが子に関する「ダウン症とわかりながら生んだ」と「戦場に派遣する」という二つの勇気に矛盾はないのだろうか?

    コメント by 浜地 道雄 — 2008年9月17日 @ 01:23

  3. ベイリーのスキャンダルや過去を暴こうといろいろと情報が交錯していますね。

    コメント by aoshima — 2008年10月3日 @ 18:28

  4. 今となっては過去のことですね

    コメント by ホスクラ — 2008年12月8日 @ 18:41

  5. 同感^^

    コメント by ホストクラブ 求人 ホスト — 2009年5月4日 @ 14:41

  6. 素敵なサイトですね。

    コメント by キャバクラ 求人募集 — 2010年4月1日 @ 21:30

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    コメント by シャネルコピー時計 — 2013年10月30日 @ 11:17

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