こんな景気局面で、資金はどのセクターにおいておこう・・・

またまた、東京の友人Kさんから相談のメールが。Fidelityに口座を移して、ファンド投資をしようと思っているけど、ヘルスケアファンドがFidelityでは良いのでこれにしようかな?と思っていますが、アメリカに資金を置いておくのは、今後3〜5年間あがり基調にはならなそう。どうしよう、ということでした。

まずファンドの制約からいうと、現在のFidelityでは(でなくても、米国系の大手オンライン取引ならほとんどどこでも)、自社のファンドだけではなくかなり幅広い他社ファンドの中から選んで、比較的少ない手数料で購入できるはず。また、ETFが出揃ってきたので、インデックスやセクター・タイプであれば投信ではなく、株式と同じように即座に売買できるETFを通じて投資、と言う手もある。「踏み上げ太郎」さんが最近ETFに注目、それ専門のブログを立ち上げられましたが、私も同感でございます。彼はバイオセクターを勧めていますね。

さて最初の質問に戻って、ファンドやETFをどのセクターにするかは、これは難しいです。米国もしばらく上がらないかもしれないけど、新興国もまだ、調整場面。ここ3年くらい上がらないかもしれないのは、どこの国・セクターにもかなり当てはまりそう。私は特に個別の会社分析は好きでも、マクロは苦手なので今のような相場では積極的に「ここがいい」といえるセクターは特になく、最近ではまあいいアイデア、と思うのはショート(空売り)ばかり。一番最近はオーストラリア株インデックスETF(EWA)の空売りです。これは、8月末に、米国のサブプライム不況が今まで「対岸の火事」と思われていた欧州などにも飛び火し、特に景気の失速、インフレの影響を受けるオーストラリアが一番危ない、というMarc Faberの記事を見てBMIでマクロ経済をざっと見て判断。その後1週間で9%以上下がってます・・・ これはたまたま、タイミングがラッキーだっただけで本質はもっと長期的な傾向の話ではありますが。


EWA、最近3ヶ月