世界の携帯電話販売台数は11.8%増、ただし日本は22.1%減――Gartner調べ

» 2008年08月28日 08時11分 公開
[ITmedia]

 調査会社の米Gartnerは8月27日、世界の携帯電話市場の調査報告を発表した。第2四半期(4〜6月期)の販売台数は3億500万台で、前年同期を11.8%上回った。西欧と北米での販売台数は、低迷した第1四半期から若干持ち直した。

 販売台数を地域別に見ると、アジア太平洋地域が前年同期比20.5%増の1億1500万台と最も伸びが大きかった。しかし新規契約数は、第1四半期の8300万件に比べ、第2四半期は7500万件と大幅に減少しているという。東欧および中東・アフリカ地域は5600万台で前年同期比18%増、中南米は3850万台で同19%増と、それぞれ成長率が25%を超えていた第1四半期と比較すると、やや伸びが鈍化している。また第1四半期に前年比2.4%増にとどまっていた北米は、わずかながら持ち直して6.58%増の4400万台。西欧も、4200万台で前年比では8.2%の減少ながら、前四半期との比較で16%の伸びをみせたという。一方で、日本は940万台で前年比22.1%減と、第1四半期よりさらに大きな落ち込みとなった。

 ベンダー別では、フィンランドのNokiaが1億2040万台を販売し、シェア39.5%を獲得して引き続き首位に立った。タッチスクリーン機能をミッドレンジの上位機種に導入することで、Nokiaは下半期にさらにシェアを拡大するだろうとGartnerは見ている。次いで4570万台の韓国のSamsung Electronicsが2位の座を維持。シェアを15.2%に伸ばし、3位の米Motorola(シェア10%)との差を広げた。4位は韓国のLG Electronics(同8.8%)、5位は英Sony Ericsson(同7.5%)となった。

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