【8月25日 AFP】鉱業世界最大手の英豪BHPビリトン(BHP Billiton)のMarius Kloppers最高経営責任者(CEO)は24日、同社が進めている鉱業大手の英豪リオ・ティント(Rio Tinto)に対する敵対的買収について、一部のリオ・ティント株主は状況を「傍観者的に眺めて」おり、ビリトンが規制問題を乗り越えるのを待っている状態だと語った。

 Kloppers氏は、ビリトン側が提示している、リオ・ティント株式とビリトン株式の交換比率を1:3.4とする条件は魅力的であるはずだとする一方、この買収が成功するかどうかは依然として株主次第だと語った。

 同氏は、今月のリオ・ティント株式とビリトン株式の価値比率は、買収提案が行われて以来初めて1:3を下回ったことを明らかにした。これについて同氏は、ビリトンの2008年度通期の純利益が前年同期比14.7%増の153億9000万ドル(約1兆7000億円)となるなど、同社の好調な経営状況が背景にあると指摘した。

 その上で、一部のリオ・ティント株主は、規制当局が買収について下す結論を待っている状況だと語った。

 この買収問題の是非については、豪競争・消費者委員会(Australia Competition and Consumer CommissionACCC)が10月1日までに最終判断を下すとしており、欧州や米国、南アフリカなどの規制当局も同様に今年中に結論を下すものとされている。(c)AFP/Madeleine Coorey