2024年 4月 20日 (土)

燃料電池車実用化は20~30年先 電気自動車への関心急速に高まる

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   「次世代エコカー」の代表格である電気自動車への関心が高まり、自動車メーカーは開発競争やPR活動を激化させている。日産自動車は2008年8月6日、日本と北米で2010年度に発売する予定の実験車両を初公開した。09年には三菱自動車富士重工業も国内販売を計画しており、いよいよ電気自動車 が普及する時代に入ろうとしている。

6時間ほどの充電で160キロ走る

電気自動車に関心が集まっている。写真は三菱自動車が09年夏に発売予定の「アイミーブ」
電気自動車に関心が集まっている。写真は三菱自動車が09年夏に発売予定の「アイミーブ」

   電気自動車はガソリンを一切使わないため、燃費は通常のガソリン車の約10分の1に抑えられるとされる。このため、原油高に伴うガソリン価格の高騰で自動車離れが進む中、急速に注目が集まっている。

   同じ次世代エコカーとしては燃料電池車もある。燃料電池車は、タンク内の水素を空気中の酸素と化学反応させることで発電し、モーターを動かす仕 組みだが、製造工程が複雑で1台当たりのコストは数千万円になるという。さらにガソリンスタンドと同様の水素ステーションの整備も大きな課題で、一般に普及するまでには「20~30年は必要」(自動車大手)というのが業界の大方の見方だ。これに対し、電気自動車はほぼ実用化のめどがついており、より関心が集まっているというわけだ。

   日産の実験車両は、NECと共同開発したリチウムイオンバッテリーを設置。新たに開発したモーターと電気システムを搭載し、走行性能を高めたとPRする。6時間ほどの充電で約160キロの距離を走ることができるよう、さらに開発を進める方針だ。

   三菱自動車は、09年夏に電気自動車「アイミーブ」を発売する予定だ。日産が実験車両を公開したのと同じ8月6日には、三菱商事などと共同で設立した「リチウムエナジージャパン」を通じて、09年春から世界初となる車載用リチウムイオン電池の量産を開始すると発表。日産に張り合うように、電気自動車に賭けた体制強化をアピールする。

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