ブックオフが洋販を支援する2つの理由
追記:洋販システムサービスなる壮大な誤字を訂正orz
洋販が自己破産しました。お疲れ様でした。グループ会社の洋販ブックサービスは民事再生法を適用し、ブックオフの支援を受けて頑張る模様です。
本件、少し整理してみましょう。自己破産直前の状態を図にしてみました。おそらく、あってるはず。
追記:青山ABCって変な記述ですね。画像を直すのが面倒なので、このままでいきます。ご了承下さい。
組織構成は、純粋持ち株会社「インターカルチュアルグループ」の傘下に、洋書卸売り業「日本洋書販売」と、書店事業「洋販ブックサービス」がいる体制でした。また、本の流れは、洋書を洋販から、それ以外を大阪屋から仕入れていたみたいです。
このような状況下で洋販ブックサービスを支援すると、ブックオフは2つ美味しいものが手に入れる事ができます。それが「都市型」「駅前型」店舗のノウハウと、取次との繋がりです。
1.「都市型」「駅前型」店舗のノウハウ
現在、ブックオフの利益を支えているのは、「都市型」「駅前型」「大型」の3タイプの店です。さらに今後は、出店戦略を転換し、これらの店舗に集中的に投資を行おうとしています。おそらく、ブックオフは、これら3タイプの店舗の運営ノウハウを少しでも多く求めているでしょう。
そこに、都市型「ABC」と駅前「流水書房」を運営する、洋販ブックサービスを支援する話が舞い込んできた。洋販ブックサービスは、ブックオフが欲しているノウハウを持っているのです。こんなに美味しい話はない。
2.取次との繋がり
ブックオフオンラインを見るに、ブックオフが古本と新刊の併売に興味を持っている事は間違いないでしょう。ブックオフオンラインの成功次第では、リアル書店でも併売を行うかもしれない。その為には、取次との関係を強化しておく必要があります。それも、現状の太洋社より規模の大きい取次と関係を持つ必要があるでしょう。
そこに、大阪屋と関係を持つ、洋販ブックサービスを支援する話が舞い込んできた。洋販ブックサービスは、ブックオフが欲しているより大きい取次との関係を持っているのです。こんなに美味しい話はない。
しかも大阪屋は、アマゾンを失い売上げが大幅に減少している。太洋社同様、生き残る為にブックオフの悪魔の囁きに乗ってしまうかもしれない。