◆「財務アナリストの雑感」 2024◆

会計士兼アナリストによる屈指の歴史だけがウリの会計・財務・株式・金融ブログ。異常な経済金融環境を一刀両断!できるかな?

「利益の質」に着目した株式投資の有効性に思う

2008-07-29 | 会計・株式・財務
 すいません、暑さにやられて更新が滞ってしまいました。


まずは・・・・・、
久々に会計士協会HPの集合研修予定を見た私は思わずひっくり返りました。
https://secure.cpe.jicpa.or.jp/education/ks_info.php?cd243=HXC026

演題: 「厳格監査」導入後の職業倫理について考える
講師: NHKドラマ「監査法人」で経済監修を務めた八田進二先生

・・・・とくれば、受講者の目当ては、おそらくドラマの解説・裏話・こぼれ話では

                                    (違っていたらすいません)

事実、東京ではこの講座だけ、すでに満員御礼となっています。
この手の研修では異例な人気です。

ドラマ効果、恐ろしや!





さて、本日のネタですが・・・・・。
「利益の質」に着目した財務分析手法に関心がある私は、
いつもウォッチしている「経済レポート.com」から下記レポートを発見。

簡単にご紹介。
まずはざっとご覧ください。

「利益調整に着目した株式投資は有効か」
08/07/28 発表元:ニッセイ基礎研究所
http://www.nli-research.co.jp/report/report/2008/08/repo0808-T.pdf

勝間和代さんの「決算書の暗号を解け!」をお読みになった方なら
「ああ、あれか」と思いだされるキーワード。
「会計発生高」。


利益の質を見る指標として、このレポートでも使用されておりまして、
会計発生高の程度に応じて銘柄群を10段階に分けて、
それぞれ株式のパフォーマンス(超過リターン)を測定しております。

で、結論は、「会計発生高と株価リターンには負の相関関係がある」と
興味深いものでした。
(→利益調整をしている銘柄の株価リターンは相対的に低いということです)


利質分析は、Googleで検索しても私のブログが上位に来てしまうほど
実務の世界などではまだ手つかずの領域。
今後面白くなりそうで、引き続き要注目です!

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