【7月28日 AFP】(一部更新)イラクの首都バグダッド(Baghdad)で28日、女性3人の犯行とみられる自爆テロが発生し、シーア(Shiite)派寺院で行われる宗教行事へ向かっていた巡礼者25人が死亡した。
 
 爆発はバグダッド中心部のカラダ(Karrada)地区で発生した。治安および医療関係者によると、女性や子どもを含む死者25人のほか、約70人が負傷した。

 巡礼者らは翌日行われる大規模なシーア派宗教行事に参加するため、バグダッド北部のカジミヤ(Kadhimiyah)地区へ徒歩で向かっていた。この行事を狙った攻撃は過去にも発生している。

 同日、北部の都市キルクーク(Kirkuk)でも自爆テロがあり、少なくとも27人が死亡、126人が負傷した。警察によると、犯人は地方選挙法に抗議していた群衆の中で、ベルトに装着していた爆発物を爆破した。

 現在イラク議会で審議されている次回地方選挙に関する法案が議論を呼んでいるが、クルド系とシーア派の閣僚らはこの法案に反対している。警察はこの法案をめぐる動機の可能性を示唆した。

 キルクークではクルド系住民、アラブ系住民、トルクメニスタン人のコミュニティ間でよく緊張が生じている。

 また、バグダッドの北バクバ(Baquba)でも、道路脇に仕掛けられた爆弾が爆発し、男性3人と女性1人が死亡した。(c)AFP/Salam Faraj