【7月27日 AFP】18日発行の英経済誌「エコノミスト(Economist)」が発表した最新の「ビッグマック指数(Big Mac Index)」によると、マクドナルド(McDonald)のビッグマック1個の価格は、米国と比較してユーロ圏では1.5倍、中国では逆に約半額となっている。

 ビッグマック指数は、各国でのビッグマックの価格を基準に、為替レートを比較する方法として同誌が考案した指標。前年7月の評価時と比べて「多くの通貨が不調」だとエコノミスト誌は分析している。
 
 ビッグマックの価格は米国内では平均3.57ドル(約385円)だが、ユーロ圏でドルをユーロに換金してビッグマック1個を買おうとすれば、5.34ドル(約576円)が必要な計算となる。ドルとユーロの購買力が等しくあるためには、1ユーロは1.06ドルでなければならないが、現在のユーロの対ドル相場は1.57ドル程度なのでユーロの対ドル相場は約50%の過大評価となっている。

 一方で、中国通貨・元の対ドル相場は49%も過小評価されており、エコノミスト誌はアジアでは「ドルでたくさんのバーガーを買える」と表現している。

 ビッグマック指数を基準にすると、そのほかの国の通貨は対ドルで、スイス・フランが78%、英ポンドが28%、ノルウェー・クローネが121%過大評価されていた。(c)AFP