【7月16日 AFP】世界中のゲームメーカーが参加する毎年恒例のゲーム見本市「エレクトロニック・エンターテインメント・エキスポ(Electronic Entertainment ExpoE3)」が14日、米カリフォルニア(California)州ロサンゼルス(Los Angeles)で開幕した。

 まずは会期中のコンソールメーカー・トップ3の動向を見てみよう。任天堂(Nintendo)は大ヒット商品「Wii」で今年も人気をさらうとみられるが、15日の記者会見の詳細はまだ明らかにされていない。

 マイクロソフト(Microsoft)の「Xbox 360」は、ソニー(Sony)の「プレイステーション 3(PlayStation 3)」と世界シェア第2位を争っており、価格の50ドル(約5300円)値下げをすでに発表した。

 ソニーは価格は維持する方向だが、新作ソフトや、オンラインで映画のダウンロードやゲームが楽しめる機能改善を発表する予定だ。

 ゲームに関する情報を集めたウェブサイト「IGN.com」のジェレミー・ダンハム(Jeremy Dunham)編集長は次のように語る。「特に大きな動きとして、各社が独自色を確立しようとしている点が挙げられる。任天堂が目指すのは売上げトップ。マイクロソフトはゲームマニアからの支持獲得を狙い、ソニーはゲームの品質の高さを証明しようとしている」

 ダンハム氏はさらに、今年のE3ではXbox 360とプレイステーションは接戦になると予想する。

■目玉はファン待望の新作、ボイスコマンド・タイプも登場

 今回のE3ではファン待望の新作のデモプレイも楽しみだ。「ギアーズ オブ ウォー(Gears of War)」「バイオハザード(Resident Evil)」「ストリートファイター(Street Fighter)」「コール オブ デューティ(Call of Duty)」「RESISTANCE(レジスタンス)-人類没落の日-(Resistance: Fall of Man)」「Rock Band」などが用意されている。

 インタラクティブ芸術科学アカデミー(Academy of Interactive Arts & Sciences)のジョゼフ・オーリン(Joseph Olin)会長は、次のように語った。「洗練されたゲームが数多く発表されるだろう。『Guitar Hero』や『Rock Band』といった画期的なゲームもさらに進化を遂げているはずだ。音楽は大昔から十代の少年少女にとても人気がある。人を引きつける力があるんだ」

 ほかにも、映画監督ジョージ・ルーカス(George Lucas)のゲーム制作会社「ルーカスアーツ(LucasArts)」が手掛けた「Star Wars: The Force Unleashed」や、フランスのユービーアイソフト(Ubisoft)による「Prince of Persia」といったソフトが注目を浴びている。

 ゲームソフト会社最大手のエレクトロニック・アーツ(Electronic Arts)は、シミュレーションゲーム「SPORE(スポア)」やアクションゲーム「Mirror's Edge」を発表する。

 従来のボタンを押すタイプのコントローラーから、Wiiの登場で人気が出たモーションセンター搭載タイプのコントローラーへの方向転換は、今後も続くだろう。

 Wii開発当初から任天堂と緊密に協力してきたユービーアイソフトからは、ボイスコマンドにゲーム「エンド ウォー(End War)」も注目だ。(c)AFP