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超々シンプルな個人のマネー運用術

 なるべく広い範囲の個人に適用できて、最も簡単なマネー運用法とはどのようなものだろうか、というようなことを最近考える機会があった(単行本の企画書を書いたので)。

 投資理論から風呂敷を広げるのは気が引けるが、投資の本では、リスクとリターン、有効フロンティアと説明が進み、リスク資産の有効フロンティアと資金の借り入れ・運用が自由に出来る場合に、最も効用の高いポートフォリオが一つだけ選択されて(要はリスク当たりの超過リターンが最大になるポートフォリオだ)、リスクをたくさん取る人も取らない人も、このポートフォリオとリスクフリー資産の組み合わせ(レバレッジを利かせることもあり得る)を持てばよい、といった順番で話が進む。この後、市場の均衡からCAPMと進むと、急に現実感が乏しくなって、論理は大丈夫でも、市場を説明する理論としては「使い物にならない」と感じるようになるが、リスク資産のポートフォリオが一つ定まるという、個人の投資判断のところまでは、それほど現実離れしていない頑健な議論だと思う。
 これは、要は、リスク資産の組み合わせとして概ね「ベスト」と思われるものが一つあれば、ほぼ誰でも、リスク資産運用はそれでいい、ということだ。金融界にとっては不都合かも知れないが、投資家にとっては「好都合な真実」である。

 厳密に「ベスト」というものは決めようがないから、この組み合わせは、大雑把で、単純なものでいいだろう。具体的には、TOPIXに連動するETFとMSCI-KOKUSAIに連動するETFの組み合わせあたりでいいだろう。これらで、こと株式に関する限り、GPIF並みの運用が出来る。比率は、これも大雑把に4:6でどうか(計算の根拠は、楽天証券のホームページの拙稿をご参照下さい。
http://www.rakuten-sec.co.jp/ITS/investment/yamazaki/in05_report_yamazaki_20080118.html
簡単に言うと、両者を同じ期待リターンとして、リスクを最小化する組み合わせが「42%と58%」だった)。
 「外債」というアセット・クラスをどうするかを少々考えたが、個人には不要だろう。取引時の為替手数料や債券価格を考えると不利な商品(債券)が多く、外貨預金も同様に気が進まず、外債に投資する投信は手数料が高い。また、外株に投資したいので、外債でも為替リスクを取ると、個人にとって為替リスクが過大になる公算が大きい。「為替リスク枠」は外株に割り当てたい。ちなみに、私が運用委員を務めている国家公務員共済組合連合会(通称「KKR」)の基本ポートフォリオにも現在外債が無い。KKRの資産の規模から言って、将来は、外債というアセット・クラスを持つようになるのではないかと思うが、現在は無い(基本ポートフォリオの計算をする際に、外債を加えても、大きな改善が見られなかったからだと記憶している)。こちらも、為替リスク枠を外株で使っているイメージだ。
 TOPIX連動のETFは、日興アセットの「上場インデックスファンドTOPIX」(コード番号1308。信託報酬0.0924%)が信託報酬が安くていいが、最小投資単位が少し大きいので、運用金額によっては野村アセットの「TOPIX連動型上場投資信託」(コードは1306。信託報酬は現在0.1155%)を選んでもいいかも知れない。MSCI-KOKUSAIのETFは、バークレイズのi-Sharesでこの指数に連動するものを選ぶといい(ティッカー・コードはTOK。信託報酬は約0.25%)。

 問題は、リスク資産を幾ら買うかというアセット・アロケーションだ。個人の場合、収入の変動もあれば、借り入れや、本人の健康や家族の条件変化もあるから、アセット・アロケーションは真面目に取り組むと、年金基金のような機関投資家の場合よりも難しい。
 私が過去に書いた本や原稿では、平均マイナス2標準偏差くらいのイベントで「最悪の場合」の損失額を求めて、許容できる範囲の中で、「期待リターン」と「最悪の場合」の組み合わせの中から、本人にとって最も好ましく思えるものを選ぶというアプローチを取っていた。一種の簡便法だが、目標運用利回りを先決めしてリスクを見ずに運用商品の組み合わせを決めるような(旧式のファイナンシャル・プランニングにそのようなものが多い)やり方よりは、「無難」(最大損失を意識しているから)で、「良心的」(本人に組み合わせを選ばせているから)な方法だとは思う。
 しかし、超初心者も含めて、一般向けに説明するとなると、以下のような難点がある。
(1)「標準偏差」を説明しなければならない
(2)株式などの「期待リターン」は決め方が難しく誤解される恐れが多々ある
(3)複数の選択肢を見せられても自分で決められない人が多い
(4)損から先に考えるという手順に気が進まない人がいる

 運用で幾ら損をすることがあり得るのか、という点は、何れにせよ確認しなければならないのだが、もっと単純な方法はないものか、と考えてみた。
 
 現在、私が考えている「超々簡便法」は以下のようなものだ。
 先ず、一定の手元資金(たとえば普通預金に生活費の3ヶ月分くらい)を除いて、「気持ちが許す限り」全てを例の「リスク資産の組み合わせ」に投資する。というものだ。基本はこれだけだ。
 その代わり、必要があれば、基準価額に関係なく部分的に取り崩しを躊躇しないこと、という条件が付く。カードローンや消費者金融は使わない方がいいし、リボルビング払いも金利がばかばかしいので利用しないことが肝心だ。必要があってお金を使うときには、自分の買値はもちろん、その時のETFの基準価額に関係なく、投資を取り崩していいのだ、という精神的な自己教育が必要な人がいるかも知れないが、こうするのがいい。
 他方で、自分のお金をリスクに晒すことが気の進まない人は、無理をする必要はないし、安全運用したいお金が1000万円を超える人は、ペイオフ対策も兼ねて、ある程度のお金を個人向け国債に振り向けるといい、という程度の補足説明も付ける方が親切かも知れない。
 リスク管理面では、健康保険に加入することと、ドライバーは自動車保険に入ること、若くて貧乏で子供が居る場合に限り掛け捨ての死亡保険に少々入ること(保険会社は、今のところライフネット生命で決まりだろう。http://www.lifenet-seimei.co.jp/)、それ以外の保険には勿体ないから「入らない」ことが肝心だ。

 これくらい単純だと、かなりものぐさな人(たとえば、個人としての山崎元)でも実行できるだろう。

 これで何か不都合はあるだろうか。
 もちろん、株価が下がった場合に「結果的に」損が出る。方法の有難味を増すためには、株価の益利回り、経済成長率、景気判断(内閣府)くらいを組み合わせて、投資額の増減を行うフォーミュラを作ってもいいが、「株価のタイミングは良く分からない」というのがこの超々簡便法の前提だし、運用業界にとっての現実でもあるので、小細工はしない方がいいだろう。「最悪の場合、一年間に投資額の三割くらい損をすることがある」と覚悟を決めて、あとは運を天に任せる。明らかかつ大幅にこの方法を上回る運用方法を考えるのはなかなか大変だ。厳密に「ベスト」ではないかも知れないが、大まかに「ベストに近い」なら、それでいいではないか。
 ちなみに、GPIFの昨年度の対ベンチマークの運用成績は、国内株が+0.08%、外国株が-0.30%だから、前記のETFの信託報酬は、腹の立たない範囲だろう。証券会社には有り難くないことだが、もちろん、この投資は、お金が必要で取り崩すまで、30年でも40年でもずっと続ける長期運用が原則だ。
 生命保険はいらない。特に、医療保険は不要だ。高額療養費制度まで含めると日本の健康保険はかなりのリスクまでカバーしているし、貯蓄(この場合ETFへの投資だが)は、「無駄にならない保険」として機能する。
 年金を受給して生活している人の場合はどうか。この場合、生活に必要な最低限の金融資産の見当を付ける必要があるかも知れないが、純然たる余裕金の運用は、二つのETFでいいだろう。年金生活期間もそれなりに長くなりがちだから、期間を味方に付けて、金融資産に働いて貰うことを考えていい。
 住宅には人によって各種のこだわりや考え方があるので、本来は「一体で」考えなければならないのだが、面倒なので、今回は別に考えることにした。ただし、余裕があって不動産を購入した人に関しても、金融資産部分の運用は、大きな修正が必要な感じはしない。
 結局、大きな不都合があるとすれば、親戚に金融マンや保険屋さんがいる人の場合、親戚付合が気まずくなることぐらいか。
 
 ある雑誌を見ていたら、運用会社の社員が、たぶん投資信託の手数料水準を「高くない」と言い張る為なのだと思われたが、投信が投資顧問よりも高いことが不満なら「100万円を持って」投資顧問会社に行ってみるといい、といった趣旨のことを発言されていた。まあ、そんな意地悪を言わずに、上記のようなことを教えてあげたらいいのに、と思ったことであった。
 それに、実質的に大幅に節約できるなら、その手数料はやっぱり高い。外国の投信の手数料が高い(厳密には高い手数料の投信が多数ある)のは、「外国にもダメな投信がある」と素直に理解すればいいことで、日本の投信手数料が投資家のために十分低いことの説明にはなっていない。
 何はともあれ、投資顧問になど行かなくても、この程度のことはタダで分かるいい世の中なのだ。
 個人の投資対象は手数料の安いETFのようなもので十分だし、個別の資産配分などは、お金に詳しい人(たとえば、正しい知識を持った退職後の金融マンのような人)がブログでも開いて、相談に乗ってあげたら済む話だ。価値の殆ど無いサービスに高いお金を払うのは勿体ない。

(注)野村のTOPIX連動型ETFの信託報酬の数字を訂正しました。ponzouさん、ご指摘ありがとうございました。(7/12)
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コメント
 
 
 
一番乗り (貯まるかな~)
2008-07-11 23:38:42
今晩は。
私はファイナンシャルプランナーではないので、横文字が良く分かりません。 投信はやっぱり良く分からないので手を出しにくいです。銀行のおじさんに定期を継続するときに説明を受けて勧められたけど、なんとなく怪しくてやっぱり定期にしておきました。 サブプライムの件があったから良かったかなと思いました。 昔は定期の利率が6%台の時があったのを覚えています。 懐かしいです。今は100万預けても年1000円ぐらいしかならないです。国債もやったけど、バカな政治家がいる国にお金を貸すのも嫌になったので五年で止めました。今は株を買って優待を楽しみにしていたら、すごい目蹴りしてがっかり、 この先、元の金額に戻るのかなと心配ですが、戻るまで持っていようと思います。私は損をしたくない性格なので・・・

30年や40年は長いですよ。 また利率がいい時代がきたら投信と定期どっちがいいのでしょうか? 昔は養老生命の一時払いで数年で20万円ぐらい儲かりましたけど、あの時代はまたやってくるのでしょうか? 

私はリスクが好きではないのでやっぱり確実に貯まるのは給料天引きの財形や財形がない時は定期積み金ですね。冒険が出来ない一般ピープルでした。

 
 
 
TOPIX上場投信 (ponzou)
2008-07-12 00:00:31
はじめまして。いつも山崎様のブログや執筆記事など愛読させていただいております。ところで記事に出てきている野村アセットの「TOPIX連動型上場投資信託」ですが、野村アセットのHP(http://www.nomura-am.co.jp/faq/etf/index.html)では、信託報酬が年0.1155%(税抜年0.11%)となっております。もしよろしければご確認ください(こちらの勘違いかも知れませんので)。ちなみに、私は山崎様の執筆記事などを参考にさせていただいて、1306とDIAM 外国株式インデックスF<DC年金>を組み合わせて運用しています。弱小自営業者なので積み立ては大変ですが(苦笑)。
 
 
 
ご教授頂いています。 (タクヤ)
2008-07-12 00:17:52
 私は、投資や株なんてまったく無縁な人間でした。しかし、山崎さんの本に出会い何冊か購入して読んでいく中で、株でも始めようかと思い株式投資に挑戦した者です。
 山崎さんのご教授を忠実に実証しようと一応は頑張っています。分散投資は特に意識しながらやっているのですが、理解不足もあり銘柄選びは、あまりうまくいっていないみたいです。
 私が買った銘柄は、面白いくらい下がっていきます。(笑)
 今のところ結果は、出ていませんが損失許容範囲を意識して始めたので精神的にはさほど負担にはなっていません。
 投資の世界は、本当に難しいもんだなと素人ながらに思いました。機関投資家の人達の精神的な負担は相当大変だろうなと感じました。
 いつも、いろいろとご教授頂き感謝しています。これからもよろしくお願いします。
 
 
 
実行しています (角野)
2008-07-12 00:58:05
こんにちは
本投稿を読ませていただいてわが意を得たりという思いです。
といいますのも、私は当面必要な生活費を除いたお金ができたら、速やかにTOK等のETFを買っているからです。しかも益利回りや成長率、金利からその時のリスクプレミアムが算出できるようエクセルでファイルを作って、気が向いたときに眺めています。(日本円と米ドルのみですが)
流動性の高いリスク資産の組み合わせを、値段(勝負)にこだわらず自分の都合で売買するのも、世の中にあるいくつかの不条理に比べれば悪くない刺激といっていいのではないでしょうか。
その分、というわけではないのですが、自分自身のリスクに対する抵抗力を高めるために、体を鍛えたり、質素な生活を楽しんだりを意識しています。
ところでNYSEではFTSE all-world indexに連動したETF(VT)も出ているようです。もし可能となったら(楽天証券で?)これを買いつつ、自身のリスク許容度を高める生活を送るのが当面実現可能な誰でもできる超簡便な運用ではないかと考えています。
 
 
 
Unknown (りん)
2008-07-12 14:30:51
私は個人型確定拠出年金(日本版401k)の加入資格があったので、遅まきながら昨年から積立を始めました。
山崎様のガイドに乗っかり、最近ではTOPIX連動投信とMSCI-KOKUSAI連動投信の二本立てにしています。
ETFより手数料はかさみますが、税金を考慮すると401kも悪くないのかなと思っているところです。きちんと計算してはいないのですが。
ただ特別法人税の凍結解除はこわいですね。残高があるだけで税がかかるって嫌すぎです。そもそも法人じゃないのに…
 
 
 
401k!! (山崎元)
2008-07-12 20:22:14
りん様

コメントありがとうございます! 御陰で、個人型401kのことを思い出しました。これは、個人向けの本を書くときに必須のトピックですね。助かります。
 
 
 
びっくり (りん)
2008-07-12 21:31:12
よもや山崎様のお役に立てるとは思いませんでした。光栄です。
ぜひともご著書では401kに紙数を割いていただければありがたいです。

余談ながら、同じく加入資格を持つ人にこのお得感を教えたい!と勧めてみたところ、「国民年金基金でいいです、家族を養ってると冒険はできないから…」という答でした。
運用を全部他人(基金)にお任せっていうのは冒険じゃないのかなあ?と素朴な疑問がわきましたが、きちんと反論できるほどこちらも知識豊富でなかったのが残念です。
 
 
 
TOKは大丈夫でしょうか? (om)
2008-07-12 22:52:42
いつも拝見して非常に参考にしています。

TOKは新しいETFだし、日本人以外には余りメリットがないので、流動性とか上場廃止リスクとか心配なのですがどうでしょうか。。。
 
 
 
ご意見拝聴 (ファンドバスター)
2008-07-12 23:02:22
いつも、明快なご発言、楽しみに読んでおります。さて、
(1)TOKは、直近、約30億円の資産規模です。プロのBGIでも、パッシブとして少ないのではないでしょうか?
(2)海外ETFは、円からドルにまず換え、その後発注ですし、発注手数料も投資金額が多くないかぎり、結構、割高になります。その点についてはどうお考えですか?
(3)外債と外株では、為替の比率が異なります。外債はユーロが多く、外株はドルが多くなります。うまく、組み合わせた方が、為替リスクを均等に分散できるのではないでしょうか?
 
 
 
Unknown (素人)
2008-07-13 01:08:03
山崎様

JMMのリンクから飛んできました。僭越ながら一言申し上げます。専門用語の短縮形ですが、初出の際は括弧で、フルスペルを書いた方が良いかと思います。論文等はそういうルールになっております。GOOGLE等で検索しろと言われれば、それまでですが。小生は理系出身ですので経済の専門用語はさっぱりわかりません。不勉強で、すみません。
 
 
 
この低金利 (赤字大王)
2008-07-13 13:56:17
私も預貯金重視のポートフォリオは見直されるべきだと思う。
預金者を余りにバカにしたとしか思えない低金利。
これはムカシは銀行救済、現在は赤字国債の償却のために、どうしてもマトモな金利には戻せない。
日本人の預貯金が人質にとられ、腹いっぱいになりつつあり、ついに個人に国債販売まではじめおった。

もう糊しろはなさそうだな。
これ以上の増税をするか、ハイパーインフレに導くか、いずれにしろ預貯金の実質的目減りは回避できそうにない。

大丈夫でしょうか? このクニの当局。
また泣かされるのは、民間人だ。
もういい加減にしてくれないか、、、って吼えたい気分。
 
 
 
Unknown (ny)
2008-07-13 20:22:07
簡便法はきにいりました。

預金+株、というシンプルさがGOODです。

リートや債券はなんだかんだで手間隙かけるほどリターンはありませんからね。。

株にはイシェアーズの今後取引可能になるであろう、ACWIなどを当てて、必要な時には換金売りをすればよい、という感じでしょうか。トピックス+KOKUSAIなどで投資をしてしまうと、売ったときにバランスが崩れてしまいますので。

STAMのスゴロクシリーズのように、手数料が低くて売買単位の安いものが出てくれれば、完璧なんですがね。。
 
 
 
ドルコスト平均法 (木星)
2008-07-13 20:24:09
いつも楽しく拝見しています。

山崎様ご推奨のTOKと1306(1308)のコンビは確かにコストを
考えると、現在のところベストに近いベターな選択かなと思っています。

ただ不安というか不都合な点がいくつかあるように考えます。まず、どなたかが述べていましたがTOKはいまだ資産残高が少ないので償還の可能性を否定できないこと。それと、表題のようにドルコスト平均法を使いにくいことです。

山崎様がドルコスト平均法に対して否定的な見解を有しているということは理解しているつもりです。しかし個人的な見解として、ドルコスト平均法は個人投資家にとって負け難い、実戦的(将棋好きなかたならこの概念わかっていただけるかと・・・)な手法だと思うのですがいかがでしょうか?

もっとも最近はインデックス投信からのリレー投資法もずいぶん知られてきているのでそれでドルコストを代用できそうではあります。

なんだかんだ言っても、私は山崎様のご意見をすごく参考にさせていただいてます。個人的には1308もTOKももってますし・・・、ずいぶん著作も拝読させていただきました。これからもがんばってください。

 
 
 
Unknown (ny)
2008-07-13 20:29:37
追記
損から先に考える、というのは、ギャンブル大好き人間からすると退屈ですが、ごく一般的な感覚の人からすると、保守的で好感の持てるアドバイスだと思います。

大抵の一般人はそんなにバカでないですから、大もうけをうたうアホなアドバイスに耳は傾けません。損をしないためにはこうしよう、というのは一般受けは非常に良いかと思います。

ただ、その分、割安な銘柄やインデックスに投資していると、リスクプレミアムやらバリュー効果で、大損はしないで済むし、それなりにリターンもあるんだよ、という説明もセットで必要になり、損のハナシばっかりするわけにも行きませんが。

標準偏差も含めて、基本的なことは本なら一冊分、対面なら数時間も説明すれば十分伝わると思いますがどうでしょう??
 
 
 
本人資本 (Zen)
2008-07-13 22:40:03
山崎さん、

山崎さんも書かれていますし、他の著者も書かれていますが、個人の資産運用には個人が労働で稼ぐ分も考慮に入れないと包括的な運用方針とならないように思います。

日本で暮らして、日本の企業で日本での売り上げを主としているようならば、日本株への投資はもっと減らしたほうがよいのでは?

TOKとEEMの適当な組み合わせでもいいように思うのですが、恣意的な考えでしょうか?
 
 
 
Unknown (山崎元)
2008-07-14 03:46:46
Zenさま、皆さま

有益なコメントありがとうございます。

今回の簡便法(私は、簡便法を何回も考えていますし、今後も考えるつもりです)は、リスク額にこだわらずに、お金が足りなくならない範囲で、財布と気分の許す限り、単純なリスク資産(の組み合わせ)に金融資産を放り込んでも、案がいいいいではないか、という大雑把なところ(あえて言えば、良さ)に主眼があります。

とはいえ、個人の運用の場合、金融資産額が相対的に少額であるほど、自分の「人的資本」の内容が重要なのは動かしがたい事実です。

たとえば、トヨタ自動車に勤めている人と、ローソンに勤めている人とでは、金融資産の中身が違ってしかるべきかもしれません。

まじめに考えすぎると、また複雑になってしまうかもしれませんが、この点については、簡便法の範囲内でいい方法はないか、あるいは適切な注記の方法はないかを、あらためて考えてみたいと思います。
 
 
 
 (本当に通りすがり)
2008-07-14 11:20:57
山崎様、いつも有益なブログありがとうございます。

私も山崎様のお薦めの2本のETFで運用を始めてみようかと思います。幸い、これまで運用をやっていなかったので、これから始めるのは結構いい時期かもしれません。

1)以前の本では「日本人は日本株だけの運用でよろしい」といった内容を書かれていたと思うのですが、何か考えが変わられたきっかけや、根拠などはありますでしょうか?ブログに書かれているように、リスクを計算された結果でしょうか。

2)運用は、現在の様な局面ではいつ買うか?も結構重要な気がしますが、山崎様の著書では、先のことは分からないのでこの先株が上がるとも下がるとも言えない、と主張されているのは十分承知しておりますし、あまり相場観などは仰らない方のだと拝見しております。
数ヶ月前の山崎様のブログのコメントで、今後の株式の底について少しコメントされておりまして、数ヶ月経った現在、山崎様の底予想など教えていただけますと、とってもうれしいです。

3)先日の週刊ダイヤモンドオンラインで「失敗しても筆者は責任を負わないが、たとえば、若くて元気で高収入な人は、株価指数先物などでレバレッジのかかったポジションを長期的に維持することが、お金持ちへの近道となる可能性はある。」と書かれていて、これはいいのでは!と思いました。具体的に数倍のレバレッジのかかった日本株や海外ETFで、年単位で長期保有できて、自由に売り買いできる商品というのはあるのでしょうか?
と思ってダイヤモンドオンラインを最後まで読んだら、「本を読んで初めて「そうだ!」と思うような人には、やはり向かない。」と書かれていますね。がっくり。
 
 
 
Unknown (ととろそば)
2008-07-14 20:25:47
投資顧問云々はたしか東洋経済の記事だったでしょうか?
大口の顧客層と小口を束ねた顧客層では、後者の方が
手間賃がかかると言うような内容だったかと思いますが、
別にそんなに手間なんかかけて貰わなくてもいいのに…
というのが私の実感でした。
(事務的なトラブルは困りますけど、そんなに頻繁に
セミナーとか開いても仕方ないでしょう)


私も最近こういった投資(あるいは資産運用?)に
関心が出てきたばかりの人間なのですが、
そもそも年金や保険といったものがどのように運用さ
れているか?ということ自体、少なからぬひとが知ら
ないような気がします。

401Kの件でりんさんが仰っていたように、冒険で
きないという理由で資産を運用していないひとという
のが多いと思うのですが、実際には普通の年金でも
それなりの「冒険」をしているのですね。

まぁ、私の知識も似たようなものなのですが。
 
 
 
いろいろな意見 (はじめまして)
2008-07-14 22:57:37
いつも良き指南として拝見させて頂いています。上記ブログで山崎さんのことを酷評していますが、このブログの内容の方も間違いではないと思います。きっとこの方は情報を得る能力も必要だと言いたいのだと思います。基本的に山崎先生は外貨はしないんですか?私は株・投信や米ドル預金など自分なりに組み合わせています。
 
 
 
いろいろな意見 (初めまして)
2008-07-14 22:58:33
いつも良き指南として拝見させて頂いています。上記ブログで山崎さんのことを酷評していますが、このブログの内容の方も間違いではないと思います。きっとこの方は情報を得る能力も必要だと言いたいのだと思います。基本的に山崎先生は外貨はしないんですか?私は株・投信や米ドル預金など自分なりに組み合わせています。
 
 
 
Unknown (山崎元)
2008-07-15 08:30:03
本当に通りすがり様

こんにちは。

「底」と「レバレッジ」については、また考えて機会を改めますが、「外株投資」について補足します。

個人にも外株投資を勧めてもいいと思うようになった変化のきっかけは、信託報酬が十分安い外国株を扱ったETF(主に海外ETF)が利用可能になったからです。

リターン・リスクの計算では、外国株を資産に含めることでポートフォリオを改善できることはほとんど自明であり、同時に現実でもあります。この点は、昔からはっきりしています。

しかし、現実に外国株を扱った投信には、信託報酬がひどい場合には2%内外というようなこともこともあって(販売手数料も高い場合が多いですね)、これでは、外国株をポートフォリオに含めることによるリスク状態改善のメリットが吐き出されてさらにマイナスになりかねません(結果論ではなく、期待ベースの話です)。

つまり、外国株を組み入れたいとは思っていたものの、具体的な選択肢としていいものがなかったというのが、ちょっと前までの私の悩みでした。

一方、世間的には、日本の個人のライアビリティー(≒将来の支出)が円ベースであることを忘れて、ただ概念的に「円だけで運用するのはリスクだ」と煽るような議論や、過大とも思える為替リスクを取り込む運用を勧める、いずれも計算に基づかない話が、相当数流通していました。

こういう議論は意図的か無意識的かはともかく外貨投資商品への投資勧誘につながるものでしたが、これらに乗って、外貨預金だの、手数料の高い投信(外債・外株とも)を買うのは馬鹿馬鹿しいなあ、と思っていました。

そこで、私は「(1)理屈上は外国資産の導入で運用効率を改善できるけれども、(2)現実にいい商品がないし、(3)どうせ将来使うのは円なのだから、(4)日本株と円建ての預金・債券で運用しても、(5)厳密にベストではないけれども、まあ腹は立たないでしょう」いう説明をしてきた、というのが少々前までの状況です。

その後個人でも海外ETFが使えるようになると、ローコストで運用効率を改善できるようになりました。これは大いに歓迎すべき変化だと思います。お金の損得には、初心者もベテランも関係ないので、基本的には、いいものは初心者にも勧めたいと考えています。
 
 
 
人的資本や効用曲線 (海外駐在員)
2008-07-15 10:25:17
山崎さんの面目躍如の内容ですね。ロジック的には、まさに其の通りだと思います。

ただ、山崎さんも上記で述べている通り、大多数の人は、人的資本(毎年得られている収入を現在価値で割戻していくと、多くの人が1~3億円程度の概算となるでしょう)に比して金融資本が少なすぎるので、大多数の人には「財産運用を考える時間があったら、自己の能力向上に投資したほうが経済的に考えて合理的だ」というメッセージに抗うのは、なかなか難しいと思います。

また、例えば公務員の人は、人的資本のボラティリティは相対的に低いので、資産運用的には、相対的にもっとリスクをとってもいいはずですが、公務員になりたいと思う人は、リスク指向度が相対的に低いことが多いので、実際には多くの人が預貯金での運用になるのでしょうね。個人的には、現在の年収と、勤務している企業や団体によって、人的資本額のある程度の算出と、分散は概算されると思うので、それと金融資本のベターな組み合わせは、大まかには提示できると思います。ただ、それは、例えば上記の「公務員の人はリスク資産を増やすべき」のように、多くの人の常識や固定観念とは全く異なるものになると思いますので、その啓蒙は相当の苦労があるのでしょうね。

ただ、それがあるから、山崎さんや橘玲氏のような人が貴重なんだと思います。そういった方が一歩前へ踏み出せるようなメッセージ発信、期待しています。
 
 
 
ありがとうございました (本当に通りすがり)
2008-07-15 23:51:16
山崎様

初心者の質問にも関わらずご丁寧にご回答頂きましてありがとうございます。
某ネット証券の口座を数年前に開設したのですが、最初の時以来ほとんど使っておらず、海外ETFが利用できるようになったのは以外と最近なのですね。

>お金が必要で取り崩すまで、30年でも40年でもずっと続ける長期運用が原則だ。
なかなか気になって私には難しい気もしますが、肝に銘じて今度は持ち続けたいと思います。

「底」と「レバレッジ」については是非また改めて記事など拝見できればうれしく思います。

「底」については、実は株式購入を1年くらい見送っておりまして、私はもうしばらく(数ヶ月~1年くらい)様子を見て買い始めてみようかと思っております。

今はバブル状態か?は多少は判定できるかもしれませんが、それでもいつはじけるかは判断が難しいでしょうし、底の判断はさらに難しいですね。
 
 
 
楽天がんばれ (田舎者)
2008-07-16 01:07:49
ネット証券でも為替手数料、購入手数料が高くETFも大きいお金でないと手数料全然安くないです。
香港は為替手数料高く、アメリカは売買手数料高いです。
 結局STAMシリーズの方が安く思えますが。
 
 
 
若い人へのアドバイス (年金生活者)
2008-07-16 21:35:00
自分自身初心者なのですが、アドバイスしたい若い人がおり、間違ってはいけないので確認させていただきたいと思います。対象は、30歳台半ばのフツーのサラリーマンで共稼ぎ、資産管理の知識など殆んど無い、目下健康、比較的安定した仕事人間の若い夫婦です。現在は、山崎様の本等を読んで、住宅ローンの早期完済を勧めており、一応、完済後の余裕資金が出来た場合、どのような資産形成方法がいいのかというテーマです。

>厳密に「ベスト」というものは決めようがないから、この組み合わせは、大雑把で、単純なものでいいだろう。具体的には、TOPIXに連動するETFとMSCI-KOKUSAIに連動するETFの組み合わせあたりでいいだろう。これらで、こと株式に関する限り、GPIF並みの運用が出来る。これも大雑把に4:6で・・・。

1. 確定拠出年金はご推奨のETFセットでいい。毎年の余裕資金が出来てきた場合も、このETFセットを、適当に安値圏であろうと思ったとき買い、長期保有する。他の金融資産、不動産等は原則として、検討しなくて良い。こういうアドバイスでいいでしょうか?ほかに注意すべき事はあるでしょうか?
2. 途中、学資、あるいは医療費等のための取り崩しはあるかもしれませんが、二人が成果をもぎ取れるであろう30~40年後までには、いろいろな経済、金融上、あるいは政治上の変化があると思います。その場合、考慮に入れておいたほうがいい条件等はあるでしょうか?条件の変化によっては、資産形成方法を変えたほうがいいことは予想されるのでしょうか。
3. もちろん、正確には不可能だと思いますが、30~40年後の大雑把な利殖の目安を想定することは可能でしょうか?
素人っぽい質問で恐縮ですが、よろしくお願いします。仔細に亘る点、自分で勉強せよということでしたら、ご著書等への参照でも結構です。
 
 
 
外国資産 (平家)
2008-07-17 00:26:49
山崎様

人的資本についてはおっしゃるとおりだと思います。

同じように総合的に考えるという線で考えると、ある程度の公的年金を受け取れるものは、東海地震などの発生の可能性を考えて、「余裕資金で外国株や債券を持っておく」というのがひとつの戦略だと思います。地震が起これば、日本株は危ないですし、復興のため輸入は急増、輸出は急減、為替は暴落すると思います。ひょっとするとインフレで年金の価値も下がるかもしれません。

大地震の影響受けにくい株で構成された国内株式投信というのは、なぜないのでしょう。不思議に思っています。


 
 
 
Unknown (山崎元)
2008-07-17 02:13:25
>田舎者さま

ご声援ありがとうございます。

外国株の手数料は、まだ日本株の手数料ほどの厳しい引き下げ競争を経ていないので、必ずしも十分安くないですね。関係者には「頑張るように!」と伝えておきます。

>年金生活者さま

一般論として株式について注意すべきことは、第一に過度な楽観による過大評価で、第二に経営者なり政府なりによる株主の利益の詐取でしょうが、しばらくは(よく分かりませんが十数年くらいは)大丈夫だと思います。

ただ、大きな世の中の流れとして、「資本」が「個人」にカモられるようになってきているので、「株主様」が幸せな状態が未来永劫続くかどうかは定かでありません。

三十年、四十年後の目処とのことですが、不親切かも知れませんがこれは「考えるだけ無駄」です。重要なことは、見通せない将来を闇雲に信じることではなく、ある程度見通せる範囲(1、2年のこともあれば、十年単位のこともありますが)についてベストを積み重ねることでしょう。将来は、ETFよりも良い商品が出る可能性がありますし、株式以外のものがいい、という時代が来るかも知れません。

目線を遠くに置いて落ち着くのはいいことですが、変化に対しては柔軟であるべきでしょう。

>平家さま

確かに大地震など日本の天災のリスクは投資以外にも及ぶので考えるべき重要なファクターでしょう。

この点、リスク資産中「外国株6割」という比率は、まずまずだと思います。外貨預金や外貨建債券はイマイチです。

大地震に強い国内株ポートフォリオというのは、頭の体操には面白そうです。どこかの投信会社が考えるかも知れませんね。もっとも、日本の天災を心配するなら外国株に投資する方が素直ではあります。
 
 
 
御礼 (年金生活者)
2008-07-17 21:49:17
ご丁寧なご回答有難うございました。
ともすれば、いろいろと混乱を促進するような言論が氾濫する中で、的確な感受性と論理に基づいたオピニオンをご提供いただき、楽しく拝見させていただいております。特に、サブプライム問題に関する一連の論説は、目からウロコで、大変勉強になりました。ますますのご健筆を祈念申し上げます。
 
 
 
酸っぱいレモンを食べない方法? (ブロガー(志望))
2008-07-21 06:44:45
お邪魔します。
 最近「レモン市場」という言葉を知りました。

レモン市場 - Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AC%E3%83%A2%E3%83%B3%E5%B8%82%E5%A0%B4

 要するに「売り手と買い手の間で商品(の価値等)
に関する知識に著しい落差がある場合、良い商品は出
回らず、そうで無い商品ばかりが出回ると」いった現
象の事を指すのだそうです。例として中古車(市場)が
挙げられていましたが、思うに金融・保険商品も「レ
モン市場」、不動産も「レモン市場」で(これらの
商品は「本当に良い物なら、売り手は売らずに持ち続
ける」可能性もありますし)、「レモン市場」の最た
るものは「政治」ではないかと。個々の政治や政策の
良し悪しは一義的には分かり難い結果、「敢えて厳し
い事を言う政治家」や「果敢に政治課題に挑む政治
家」は疎まれて、「いい事ばかり言う政治家」や「補
助金や公共事業等を持ってくる政治家」がもてはやさ
れるのかと。今回の山崎様の運用術は「酸っぱいレモ
ンを食べない方法」ではないかと思われます。しかし
サブプライムとかを見ると実は売り手も本当は価値を
よく分かっていないのではとも思ったりします。とな
れば「レモン市場」どころか「禿山市場(自分の造
語)」ではないかと。禿山に雨が降っても即効で流れ去
り、土砂崩れとかを起こす事はあっても周囲を潤す事
の無いように、サブプライムそして原油や穀物市場や
特定の通貨等に殺到(そして一瞬にして去る)して多
額の損失を出したり石油や食料を必要とする人達から
それらを奪ったりはしても(中長期的に)産業や経済を
発展させる事は無いのかも知れません。政治も専らそ
の時の"空気"や扇動や当事者同士の力関係で動く結
果、解決されなければならない問題が一向に解決され
ない事態に陥っているのでは(特に財政や環境等)。
 
 
 
Unknown (ひつじ)
2008-07-21 08:01:15
「野村アセット、ETF売買単位を10分の1に下げ」日経新聞より

あまり資産のない私にとっては、
これでETFの購入がしやすくなりますね。

http://www.nikkei.co.jp/news/keizai/20080721AT2C1802A20072008.html
 
 
 
ダイヤモンドオンライン拝見しました (本当に通りすがり)
2008-07-30 14:17:54
山崎様

ダイヤモンドオンラインの「ETFの光と陰」と「消費者にインフレ、生産者にはデフレ」拝見いたしました。上のご質問にも答えていただき、またダイヤモンドにも詳しく書いていただきありがとうございました。

1.ETFは確かにこれまでの商品の中では、今のところベストの商品の様な気がしました。疑問に思ったのは、ネット証券がここ10年くらいでしょうか?で台頭し、その後ETFなどの新しい商品がここ2ー3年で個人で買えるようになるとすると、このスピードからすると、今後ももっといい商品(手数料の面なり、商品自体の意味も含めてですが。)が出てくる可能性があるのかな、と思いました。そうなるとETFを何十年と保持するのも何れは難しくなるのかなとも思いましたが、しかし実際問題としては現時点でのベストと思われる選択枝を選ぶしかないですね。

もしTOK、TOPIX以上のもっと理想的な商品(別に株にこだわらず)など考えつきそうでしたら、是非山崎様にも携わって作っていただきたいものです。

2.景気の底の質問は、以前に山崎様が「サブプライムはボディブローのように効いてくるだろう」とどこかで書かれていたので、ずっと気になっておりました。素人考え、個人的には、「これだけの損失を出しておきながらDOWがまだmaxから30%弱くらいしか下がっていないのはおかしいだろう」という考えと「ある程度のバブルがはじけたのに、これまでの歴史的な例では1年弱では底は打たないのではないか?」といった全くの個人的な考えで、まだ底ではないのかな、と思っておりましたが、「消費者にインフレ、生産者にはデフレ」の記事での武藤氏の「住宅価格の底まで2009年以降」の話などを見ますと、個人的にはもう少し購入は様子を見ようかと思っております。

それにしましても、FRBなり日銀も、2年くらい前まで「サブプライムはソフトランディング」だとか「景気は5年くらいなだらかな上昇」などと言っていますが、やっぱり当てにならないんですね。グリーンスパンの「戦後最大級の危機」の方を信じて、もう少し待ってから買います。

乱筆長文失礼いたしました。
 
 
 
新たな局面 (本当に通りすがり)
2008-09-17 03:13:00
山崎様

リーマンも潰れ、アメリカの金融界も大転換を迎えておりますね。私はもう少し(1年くらい)待ってから資産運用を始めようかと思います。

そういえばリーマンは東大経済学部に寄付講座作ったな、と思って調べていたら、学部の学生向けの懸賞論文応募で面白い物見つけました。

http://www2.e.u-tokyo.ac.jp/~gbl-f/LB08/a4_2008.pdf

特にテーマ1,2と、優秀論文は12月にNY本社見学旅行というところが面白いですね。
 
 
 
大地震 (預金王)
2011-06-11 00:47:19
本当に今更ながら地震リスクは怖いものです・・
KKRは国内外の株式が五分五分でしたが、日本株が多かった私は結構影響がありました。

それでも地震に影響の少ない(むしろ儲かった?)携帯会社の株式比率が多かったおかげ(結果論ですが・・)で、外国株よりリターンが良かったです^^
http://www.yomiuri.co.jp/atmoney/trend/yamazaki/at_ya_06032401.htm
 
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