【更新】軽・普通をあわせた自動車販売実績をグラフ化してみる

2008年07月06日 12:00

軽自動車イメージ最近界隈で「普通」自動車を見かけることが少なくなった。自動車そのものの数もやや減っているような感があるが、それより圧倒的に「軽自動車」「スモールカー(法的には普通自動車カテゴリーに属するが小さいタイプのもの、コンパクトカー)」が多いのが気になる。ちまたでは「ガソリン高騰で今や普通乗用車(自動車)を乗っていること自体がぜいたくだ」という意見があるほど。果たしてこれは気のせいなのかどうか、ちょうど良い時期に6月分の「乗用車系車名別ランキング」と「軽自動車通称名別ランキング」が発表されたので、その二つを組み合わせて「6月の普通自動車&軽自動車販売ランキング」を作成することにした。

スポンサードリンク

ランキングデータは[普通自動車はこちら]で[軽自動車はこちら]になる。それぞれ自動車販売協会連合会と全国軽自動車協会連合会の発表によるもの。この2データだけではトラックやタクシーなどの商用自動車、バイクなどの自動二輪車は反映されないが、とりあえず「一般家庭が使う四輪の自動車」を網羅することはできる。また、下位の車種まで取り上げてはきりがないので、普通・軽あわせて販売数上位10位までを対象とする。

まずは2008年6月における普通自動車・軽自動車の販売数上位10位。

2008年6月における普通自動車・軽自動車の販売数上位10位
2008年6月における普通自動車・軽自動車の販売数上位10位

グラフは赤が軽自動車、紫が普通自動車、そしてピンクはカテゴリー的には普通自動車だがその小ささから実際には軽自動車とあまり変わらず世間一般からは「コンパクトカー」「スモールカー」と呼ばれている車種が該当する。【軽乗用車はスズキのワゴンRが1位! 5年連続・300万台突破】にもあるが、【スズキ(7269)】のワゴンRが大いに売れていることが分かる。また【ダイハツ(7262)】のタントも非常に堅調。

また、普通自動車は上位十位中4車種(コンパクトカーを除けば2車種)しかなく、燃費がよく小回りが利く車種のニーズが高いことが分かる。

6月分の傾向を見るにはこれで十分。しかしこれを「昨今の」という推定に押し上げると、「たまたま6月だけでは」「車種毎の新バージョンの販売時期や在庫状況も見ると、6月だけのデータで全体の傾向を見るのは」という意見や疑問もあるだろう。そこで、ガソリン代の高騰が特に問題視されるようになった今年1月以降の累計データを取り、集計してみることにする。こちらも普通・軽あわせて上位10位のみを計算。

2008年1~6月における普通自動車・軽自動車の販売数上位10位
2008年1~6月における普通自動車・軽自動車の販売数上位10位

図的にはあまり面白くないのだが(笑)、6月分のみとほとんど変わらない結果となった。車種毎に順位の変動がいくつか見られるものの、多くを軽自動車が占め、コンパクトカー、そして普通自動車が続くという図式が見て取れる。

さらにこの上位10車種に限って販売台数をすべて足し、その割合をグラフ化したのが次の図。

2008年1~6月度軽・普通自動車総合売上上位10位における車種比率
2008年1~6月度軽・普通自動車総合売上上位10位における車種比率

軽自動車が過半数を占め、普通自動車の中でもコンパクトカーがそれに続く。これは上位10位分のみの比率だが、恐らくはすべての車種を足しても構成比にあまり変わりはないのだろう。


冒頭でも触れたように、これはあくまでも一般家庭用の軽・普通自動車のみで、トラックなどの商用車両、バイクなどの二輪車両を含めるとまた話は変わってくる。さらに「普通自動車と軽自動車は購入目的や販売スタイルが異なる場合もある」とする意見もあるだろう。

とはいえ少なくとも「一般自動車」というくくりで見た場合、恐らくはガソリン高を起因して、自動車の購入者が「ガソリン代」を大いに気にし、燃費の良いコンパクトカーや軽自動車を選ぶ傾向が強まっていると見てもよいのではないだろうか。


■関連記事:
【買い替え2割、使用制限6割……ガソリン価格高騰が続いた場合の選択肢】
【国土交通省お墨付き・燃費のよい自動車ベスト10】
【ガソリン高騰物語「300円以上でも運転止めない」65.2%】

Related Posts Plugin for WordPress, Blogger...

スポンサードリンク



 


 
(C)JGNN||このサイトについて|サイトマップ|お問い合わせ