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効果抜群!投資信託の組み合わせ術

安定した資産運用を目指すには、投資信託の「組み合わせ方」はとても重要なポイント。投資信託を始めたい方、次のステップに進もうとしている方に向けて、効果抜群の組み合わせ術を相談事例の中からご紹介します。

執筆者:牧野 なな子

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的を絞って行けば、きっと次の一本が見つかります。
安定した資産運用を考えていく上で、投資信託をどう組み合わせていくかはとても重要なポイント。「投資信託どう買い足していいかわからない…」こんなお悩みを持っている方は少なくありません。これから投資信託を始めたい方、次のステップに進もうとしている方に向けて、効果抜群の組み合わせ術を実際の相談事例に基づいてご紹介します。相談者は、外国債券の投資信託を半年前に始めたTさん(40代女性)です。

組み合わせの基本は分散投資

Tさん:外国債券以外の投資信託も買い足したいと思うのですが、何を買えばよいか思案中です。分散投資するのがよいと聞きましたが。

分散がリスクを防ぐ
ガイド:はい、長期的に安定した収益を求めることができる分散投資をおすすめしています。 複数の商品に分けて運用することで、どれかひとつに損失が出ても、他の商品の利益で損失をカバーできるというのが分散投資の考え方。右図は、違う値動きをしている資産Aと資産Bに分散投資すると、平均線(赤線)は安定した曲線になることを表しています。

資産には相性がある!「外国債券と国内株式」は相性抜群

ガイド:次に効果的な組み合わせを考えるには、相性がよい相手を見つけることが必須。投資では、正反対の性質を持つものを選ぶことがポイントです。

資産同士の値動きの関係を見るには、相関関係という指数が使われています。相関係数は「+1から「?1」までの値で表され、「+1」に近いほど両者の値動きが似ていることを示し、「?1」に近いほど逆の方向に動きやすいことを示します。

相関係数が「?1」に近い2つを組み合わせることによって、リスクを低減し安定したリターンを目指すことができます。

下の図は各資産間の相関関数を表したもの。もっとも「?1」に近い相関の関係にある二つの資産は、国内株式と外国債券であることが分かります。国内株式と外国債券をセットで持つことが、まずは分散投資への第一歩といえるでしょう。
出所:厚生労働省「ポートフォリオ策定の一般的な手順」より。私たちの年金積立金も目指すところは究極の安定運用。

すでに外国債券を保有されるTさん、次は日本株の投資信託を購入されてはいかがでしょうか。

2ページ目は、次のステップ 4資産分散の話です。
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