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世界のPC利用台数、2014年には20億台に――Gartner予測

» 2008年06月24日 07時35分 公開
[ITmedia]

 調査会社の米Gartnerは6月23日、世界のPC利用台数に関する調査予測を発表した。世界中で利用されているPCの台数は年率12%近くで伸びており、既に10億台を突破。このペースで増加を続ければ、2014年には20億台を超える見通しだという。

 現在、PC利用台数の58%を米国や西欧、日本などの成熟市場が占めるが、「これらの市場は、世界人口の15%を占めるにすぎない」とGartner。PC利用台数の「次の10億台」の70%を新興国市場が占める見込みで、そうした市場での1人当たりPC普及率は2013年までに倍増し、世界のPC利用台数に占める新興国市場のシェアも急速に拡大する見通し。新興国でPC利用台数が急増する理由としては、ブロードバンドおよび無線接続の急拡大や、PCの平均販売価格の下落、PCが「不可欠なツール」との認識が拡大することなどを挙げている。

 Gartnerは、利用台数の増加とともに、処分されるPCの増加にも言及。現役のPCのうち、16%に当たる1億8000万台が今年買い替えられる見通しだが、その5分の1はリサイクルされずに廃棄される見通しだという。「PC利用台数が増えるにつれ、使用済みPCの処分は、特に新興国市場で今後より一層の課題となるだろう」としている。

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