Weekly Top 10

優秀な人材が集まるグーグルの魅力

2008/06/16

 先週の@IT NewsInsightのアクセスランキングは第1位は「グーグル エンジニアのまじめな日常」だった。6月10日に行われた開発者向けイベント「Google Developer Day 2008 Japan」で行われた講演で、同社エンジニアである藤島勇造氏が、グーグルでの開発手法や企業文化、日頃の仕事について語った内容をレポートした。

NewsInsight Weekly Top 10
(2008年6月9日〜6月15日)
1位 グーグル エンジニアのまじめな日常
2位 Firefox 3のダウンロード開始へ、日本は6月18日早朝
3位 グーグルが取り組む“検索”の今
4位 Windows、IE、DirectXに深刻度「緊急」の脆弱性
5位 ジョブズと仲間たちが伝えた「iPhoneプラットフォーム」
6位 NTTデータ、父親が子育てしやすい会社ランキング3位に
7位 15万円以下のPCにも地デジを、Vistaがネイティブ対応に
8位 アンドロイドやOpenSocialなどデモ多数、グーグル
9位 NEC、ウイングアークの株式10%相当を取得
10位 ケータイ利用目的でトイレ、3人に1人が経験

 この原稿を書いている時点で、「転職したい企業はトヨタ、グーグル、ソニー」というアンケート調査の結果も飛び込んできた。新卒の人気ランキングでは100位圏外のグーグルだが、転職したいと思う企業のランキングではトヨタ自動車に次いで堂々の2位となっている。

 技術者の間で転職先としてのグーグルの人気が高まり、同社のカルチャーや社内の雰囲気、仕事の進め方といったことが気になってい人が多いようだ。

 Google Developer Dayのランチタイムには記者向け説明会があり、グーグルジャパンの村上憲郎社長をはじめ、日米のエンジニアが記者らの質問に答えた。そのときに出た質問の1つに、どうしてグーグルには高学歴で優秀な人材がこれほど集まるのか、というものがあった。

 この問いに対して村上社長は、当初からグーグルに大規模な分散コンピューティングのインフラがあったことが、理由の1つではないかと回答した。いくらアカデミズムの世界で分散コンピューティングの研究をして科研費をつぎ込んだところで、大学や研究所といった環境では、せいぜい数台、数十台のコンピュータを使ってアイデアを実証するのがやっとだ。一方、グーグルは桁違いの数のコンピュータを実際に動かしながら分散コンピューティングのフロンティアを切り開いている。そうした環境が、コンピュータサイエンス指向の強い優秀な人材を引きつけた側面があるだろう、というわけだ。

 ほかにもグーグルが優秀な人材を惹きつけている要因はいくつかあるのだろうが、ビジネスのコアとなっている技術自体が優秀な人材へのアピールにつながるというのは、技術系の企業として理想的なあり方の1つなのかもしれない。

※人材募集のための素材ではあるが、グーグルで働く魅力について実際に東京オフィスに勤める社員の声を集めた動画がYouTube上で公開されている

(@IT 西村賢)

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