【5月30日 AFP】6月1日、国際航空運送協会(International Air Transport AssociationIATA)に加盟する240の航空会社は紙の航空券発行をやめ、「Eチケット」に全面移行する。予約もインターネットによるオンライン受け付けが主流になる。

 世界の航空会社の94%はIATAに加盟しており、そのうち94%が今年2月末までに切り替えを完了した。アフリカでもIATA加盟航空会社の87%がすでにEチケットに移行している。

 紙の航空券が販売されるのは31日が最後になる。IATAはEチケットへの移行で加盟航空会社の経費を年間30億ドル(約3160億円)削減できると試算、燃料価格の高騰が続く中では大いに必要な節約となる。

「旅行会社は6月1日以降、紙の航空券を発行できなくなる」(IATAスポークスマン)が、5月30日までに発行された航空券であれば表示されている期間中は有効。

 紙の航空券の発行と処理に1枚当たり10ドル(約1050円)の経費がかかっていたが、Eチケットでは平均1ドルですむ。また、Eチケット化により切り倒される木が年間5万本減るという。(c)AFP